貴方「貴方は……誰だっけ。」 ページ32
お風呂から出て、私は寝床についた。
中学生の頃の嫌な記憶が脳裏をよぎる。
殴られ、蹴られ、髪を引っ張られ、上から物を落とされ、身も心もボロボロだった。
『みんな消えてなくなってしまえ。』
『そんなこと言うなよ。俺がいるだろ？』
彼……彼だけが私の光だった。
でも……
貴方「思い出せない。」
顔も、名前も。
だから、本当に彼が居たのかと、存在すら疑ってしまう。
なんでだろう、私を救ってくれた人なのに。
やっぱり私のただの妄想だったの？
毎日を生きていくためにつくりあげられた現実にいない味方？
でも────
『泣くなよ。お前は笑ってる顔の方が似合う。』
彼の言葉一つ一つに重みと温かみがあった。
自分の存在すら否定していた私に向けられた優しい言葉。
だけど、言葉は思い出せてもその『声』を思い出せない。
明確に残っているのは嫌な記憶ばっかり。
まるで光を奪われたかのように。
まぁ今は昔のあの人たちみたいな奴は周りからいなくなって、美月をはじめ、いい人ばかりだから。もう大丈夫。
『消えた記憶、戻したくないの？』
貴方「誰！？」
後ろから声がして、ハッと振り向く、そこには誰も居なかった。
貴方「誰なの……？」
見えない何者かに問いかけてみる。
しかし返事は無く、そのまま何分も経った。
私の空耳か……
いや、自分の心の声か？
それにしては妙に生々しかったな。
貴方「まあいいやー。」
こんな暗い過去のことは思い出さずに、いつも通りの日々を過ごそう。明日も、その先も。
『消えた記憶、戻したくないの？』
その声は何処か懐かしくて、いつも寝付きが悪いのに、今日はすぐに寝ることが出来た。
96「エビバディ 現実逃避縋れっ！縋れっ！」貴方「コゲ犬になって吠えろ！吠えろ！」コゲ「え！？」→←貴方「怖い……」※夢主過去編です。
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オンプリン(プロフ) - すみません！やっぱり店長の一人称俺にします！ (2016年8月26日 8時) (
レス) id: a323f43012 (このIDを非表示/違反報告)
オンプリン(プロフ) - あやめさん» 店長、どっちもあるんですよ……（泣）だからどっちにしようか迷って僕にしました！ (2016年7月19日 7時) (レス) id: a323f43012 (このIDを非表示/違反報告)
あやめ - 店長の一人称“僕”じゃなくて“俺”じゃね？ (2016年7月18日 22時) (レス) id: 59d16c9c07 (このIDを非表示/違反報告)
オンプリン(プロフ) - 玲緒ボド見てねさん» ありがとうございます！頑張ります！ 96「駄作になるかもだけどよろしくねー」 (2015年12月10日 6時) (レス) id: 0585a1bfb4 (このIDを非表示/違反報告)
玲緒ボド見てね(プロフ) - 更新頑張ってください！ペットショップ好きなんで楽しみにしてます！ (2015年12月10日 0時) (レス) id: 884e09bf44 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：オンプリン | 作成日時：2015年12月9日 23時
