Secret Princess【名前変換】 Part.2 (ページ35)

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“きっとね、俺……Aに初めて会った時から

好きだったんだろうね”

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“だから、泣いてる顔見てたらさ……

お父さんのこと言えなくなっちゃって”

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“Aの泣き顔が嫌いってわけじゃないんだけどさ、

好きな人には笑顔でいてほしいじゃん?”

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“てか、俺……何言いたいんだろうね”

・

“これじゃただのラブレターじゃん”

・

薄ら蘇ってくる小さな頃の記憶は

裕翔の思い出と重なるときがあった。

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ママがお喋りしてるから、一人で公園でブランコしてたら

サッカーボールが転がってきた……

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確かに、あの時……私は一人の男の子に会っていた。

・

それが、裕翔なの?

・

プリントの下の方にはP.Sの文字。

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“Aのお父さんは、二人を見捨てたわけじゃないよ?

Aのお父さんの仕事机の上、二人の写真飾られてるよ”

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“多分、俺らじゃわかんない大人の事情があったんだと思うよ”

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“あの日、お父さんは間違いなく亜子さんを想って泣いてたよ”

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パパの机に私とママの写真?

パパがママを想って泣いた……?

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そんな人に私は……パパなんていないって言っちゃったんだ。

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教室から見えるあの車で裕翔が迎えに来てくれたら。

そう思う時点で、私もきっと……

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あの日再会した時から彼に恋をしていた。

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