Secret Princess【名前変換】 Part.2 (ページ28)

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大貴「何でよりによってSPに引き継ぎなんですか。」

侑李「しかも、何でこんな急に……」

・

「仕方ないだろ。あっちとこっち……つったら

あっちの方が強いの、お前らだって分かってるだろ?」

・

俺らを呼び出し、デスク前に一列に並ばせた部長は

疲れ果てた表情でそう言うと大きな溜息をついた。

・

裕翔「処分は俺だけにしてください。」

涼介「何言ってんだよ。俺だってその指示に従ったんだから……」

・

裕翔「いいや、俺の独断です。」

・

俺があの“真実”を隠してことがこんな事態を招いたんだ。

部長は視線だけ俺に送るとまた溜息をついて

数枚の資料をデスクに投げた。

そして、顎を使って俺に目を通すように言う。

・

「不幸中の幸いと言うんだろうな、お前らはお咎めなしだ。」

・

資料を手に取り、目を通せばたった2文。

・

“対象者との接触及び連絡を禁ずる”

“今後はSPの指揮の下、警護を実施”

・

涼介「連絡まで禁止って……」

「波風立てるわけにはいかないんだ……っておい!」

・

俺は何をしたかったんだろう。

でも、一つだけはっきりしてたことがある。

・

どうしてもあの子には笑顔でいてほしかった。

ただそれだけが俺の心を支配して、

・

走り出したのはさっきいたはずの病院で

病室に辿りつく前に、俺の肩がグイッと掴まれた。

・

「帰れといっただろ。」

・

裕翔「お願いだ、もう……Aには近づかない。

連絡も取らねぇって、警護の邪魔もしねぇって約束するから……

Aを…………傷つけないでくれ。」

・

俺に笑顔を教えてくれたAを傷つけないでくれ――――……

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