Secret Princess【名前変換】 Part.2 (ページ22)

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「じゃぁ、滞りなくな。」

「ハイ、わかりました。」

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急いで会社に戻れば銀のアタッシュケースをもった

連中が今まさに引き渡し場所に向かおうとしているところだった。

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裕翔「待ってください!それじゃなくて、こっちで……

こっちを持って行ってください。」

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「お前、まさか本当に依頼者に……」

裕翔「俺らがこの金も対象者も取り戻しますから。」

・

大金が入っていそうにも見えない鞄。

依頼者が覚悟を決めて用意してくれたものだった。

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((裕翔、まだ来れないのか?))

裕翔「今から向かう。」

・

ハンドルを切り返して、俺は涼介たちがいる場所へと

次に向かう。

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((周囲に特に怪しい人物は……無し。))

((おそらく、まだ室内あるいはもう受け渡し場所に行ったと思われる。))

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指示された建物から離れた場所に車を停めて

細心の注意を払いながら降りた。

・

裕翔「Aの様子は?」

涼介「ぐったりし始めててさ……」

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侑李「あんな空間にずっといれば神経が参って当然だよ。」

大貴「早めに保護しないとやばそうだな。」

・

涼介のスマホに映し出されるAの姿。

早く保護して病院に連れていかなければ……

・

涼介「多分、ここだと思うんだ。ほら、アイツら……」

大貴「さっき二人が黒の車に乗って出かけて行ったんだけど

おそらく、身代金だろう。残ったこいつらが見張り役ってとこ。」

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侑李「それでも、3人が残ってるって割と多いよね。」

・

少しさびれたビルの前。

解体工事の予定でもあるのか、

ブルーシートで覆われているところもあって

おそらく、今、一人がそのビルの中に入っていったから

そいつが向かうところがAがいる部屋だろう。

・

涼介「あと10分で六時か。」

裕翔「あぁ、狙うなら今しかねぇな。

侑李と大貴はここへ行ってくれ。」

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大貴「ここって、他のやつらが……」

侑李「それにいつの間にこんなもの……」

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裕翔「他のやつらに任せられねぇだろ?

ちゃんと仕込んでおいたんだよ。」

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