Secret Princess【名前変換】 Part.2 (ページ19)

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犯罪者に従うわけにはいかない?

そんな一言でこの事件を片付けられる何て……

あの人は一体どれだけ、小さな彼女を傷つければいいんだよ。

・

頭では分かってんの。

そりゃそうだ、こんな事件に無条件に全ての要求を呑んでいたら

似たような手口が増加してしまうことは。

・

だけどさ、今だけは本気で誠意を伝えるべきなんじゃねぇの?

本気でAと向き合うべきだよ。

・

「まさか、依頼者に会いに行こうとか思ってないだろうな?」

裕翔「悪いかよ。」

・

「お前さ、分かってんの。置かれてる立場。

今回はお前らが招いたミスな……」

・

裕翔「分かってる、分かってけど……譲れねぇことがあんだよ!」

・

「おい、中島!」

・

どうせ処分が下されるのなら好きなようにやらしてもらう。

アイツらは関係ない。俺の独断だ。

・

裕翔「すみません、アポなしなんですがお会いできませんか?」

・

胸ポケットからボディガードであることを証明する

身分証を取り出して、受付の人にみせる。

・

「申し訳ありません。今日は用事が詰まっておりまして……」

裕翔「んなの、分かってます。けど……Aの命が懸ってんだよ!」

・

オフィスの時計は夕方5時。

身代金の引き渡し時刻まであと1時間。

・

裕翔「もし、Aが死んだら…………」

・

失敗する……とは思ってない。

けれど、どれだけ厳しい訓練を積んできたって

100％確実だ、成功するなんて簡単に言うことはできなくて、

・

ぎゅっと握り拳を作ると、肩がポンッと叩かれた。

・

受付の女性がびっくりした表情をして席を立ち、

頭を深く下げる。

・

「私に話があるんだろう?すまんが

この後の予定、全て一時間後にずらしてはくれないか?」

・

秘書はそう指示されると携帯電話片手にどこかに消えていき

受付の女性に案内され、俺は広い屋敷の客間に案内された。

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