Secret Princess【名前変換】 Part.2 (ページ18)

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裕翔「本当に申し訳ありませんでした。」

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ガラス張りの会議室。

その向こうのオフィスでは他のやつらが身代金の方の準備をしていて

でも、数人は会社に戻ってきた俺に冷たい視線を向けていた。

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「処分は……追って下す。とりあえず、

今は彼女の場所を特定する方が先だろ。」

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上司のPCにも依頼者に届いたあの動画が送られてきたみたいで

いつの間にかAは目隠しされ、口をガムテープで塞がれていて

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さっき、映像を見た時よりもぐったりし始めていた。

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((裕翔、監視カメラで涼介が不審者を見つけたらしい))

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裕翔「あぁ、じゃぁそいつらを追ってくれ。俺も後から合流する。」

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((身代金の方は大丈夫なの?))

裕翔「あぁ、他のやつらがちゃんとやってるし……」

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「部長、身代金の方なんですがこれでいいですよね。」

「あぁ、それでいい。ミスは許されないからな。」

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裕翔「ちょっと待ってください。それって本物じゃ……」

「あぁ、裏表の数枚のみ本物だ。」

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帯封がついた一つを手に取ると確かに上下の数枚のみ本物で

後はよく似た……いわゆる、偽札だった。

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裕翔「待ってください。もし、これがバレたら……」

「ばれないようにやるから心配すんなよ。」

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身代金の担当の同期が肩を軽くポンッと叩いて来て

そんな軽い仕事じゃねぇんだよ。

Aの命がかかってんだよ。

Aが死んだらどうすんだよ。

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睨み付ければ相手も睨んできて俺に一言。

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「ミスしたヤツに色々言われたくねぇんだよ。

そもそも、お前らが対象者に同情なんかしてっから……」

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「おい、お前ら。内輪揉めしてる時じゃないだろうが。

中島、これはあちらの意見でもあるんだよ。」

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裕翔「あちらって……」

「勿論、依頼者だよ。犯罪者に従うわけには……いかないらしい。」

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