最強無敵なんかより、誰でも守れる力が欲しい【ONE PIECE】 (ページ15)

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15個目の力ページ15

誰かに刺さらないよう、に弾いたあとも浮かせていたナイフを手に取り、仕舞う

「…まぁ、こんな感じの技です」

その言葉に、それぞれがそれぞれの反応を返す

「「「…すっげぇ！」」」
「…音は空気の振動…それを完全に操作したということかしら、興味深いわね…」
「へぇ…」
「…不思議だな」
「…え、ちょっと、兄弟揃って異能が使えるの!?」

一番最後、ナミさんの“異能”という言葉に少し苦笑する

「…異能、というよりはテクニックですよ
一定の才能があれば誰にだって出来る、って僕達の師匠は言ってました
たとえ無くても使えないことはないし、あればあったで上を目指せる…

兄さんは上を目指せるタイプの人間で、他人の身体や精神を操作でき、なおかつ音を衝撃波にできる人です」

「身体や…精神を!?」

ウソップさんが青褪めた顔で呟く
確かに知らない人が聞いたら血の気が引くスキルではあるけれど…知ってる人からしたら何だその程度か、というものだ

「大丈夫です
音遣いの能力は知られていないからこそ本領を発揮するもので、あくまでそれはサブですし…
“音の天敵は糸と音”なんですよ」