蜘蛛の糸【HUNTER×HUNTER】

第19話 ページ20

「頑張って皆ー、あと少しだよ」


Aを先頭に子供たちが後ろについて走っている


これも、Aとの"修行"というわけだ









あの日からというもの、俺たちは毎日自分たちの体を鍛えていた


Aを守れるように、Aを超えるように日々猛特訓をしていた


その成果は着実に現れ、最年長の俺やフランクリンはかなりの体力がついた


幼いマチやシャルもAについて行こうと必死になっている


Aもその努力を汲み取り、ほぼ毎日俺たちの修行に付き合ってくれている



時には、ハジェスも顔を出し俺たちに指導してくれる









「はーい終了！お疲れ、頑張ったね」


皆肩でありえないほど荒い呼吸をしているが、流石というべきかAは息ひとつ乱さず汗もかいていなかった



「お疲れ、マチ、シャル。よく付いてきたね」



「うん！Aを守るため！」

「僕も！！」


二人は辛そうに息をしながらも、顔はとてもいきいきとしていた




「皆お疲れ、少し休んだら体術を教えるから」




「お！ついにか！！」


「待ってたぜ！」



武闘派のフィンクスとウボーが歓声を上げる


俺も初めて習うことにワクワクを隠し切れなくて、フッと頬が緩むのが分かった









「やってるか？」


ハジェスがいつの間にか近くに来ていて、俺たちに声をかける





「来たんだ？」

「まあな、こいつらの成長は見るものがあるしな」



ハジェスが少しでもこちらに視線を移しながら言
う


認めてもらえたようで嬉しくなる



「体術なら二人の方がいいだろ？それに、飲み物も持ってきた。頑張るのはいいが、やり過ぎはいけないからな」



ハジェスが掲げた袋には沢山の飲み物が入っていて、それを見たら嬉しそうな声が聞こえる





「一回、教会内に入ろうか。外は暑いしね」




Aの声掛けにより、暑い日差しから逃れるため俺たちは教会内へと足を進めた

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