蜘蛛の糸【HUNTER×HUNTER】

第18話 ページ19

「確かに、私とあなたは今日初めて会うけど....今その調子じゃ誰も殺せないわよ」



Aの意外な一言で身体が固まってしまう



「今回、あなたが襲おうとしたのが私だからよかったけど...もし、私じゃなくて本当にあなた達を殺しに来た奴らだったら完全に殺されていたわよ」









「あなただけじゃなくてここにいる全員ね」


その言葉にビクッと肩を揺らしてしまう


皆、Aが言ったことに対し言葉を失っていた




「あなたの軽率な行動がここいにる全員を危険な目に合わせているってことを自覚して....分かった？」


「.....」



Aのもっともな言い分にフェイタンは黙り込んでしまう


「まあでも....」



フェイタンの頭をそっと撫でながら言葉を続けるA



「時には、今のような勇気で誰か大切な人を守らないと行けない時もある。答えは簡単、強くなればいいのよ。誰にも負けない強さを手に入れれば皆を守ることが出来るよ」




「強く...？」


「そう、強く。生半可な気持ちじゃ無理だけど、あなたなら...ここにいる全員なら出来ると私は思っているよ」





「A、私も？」


「もちろん。マチも私以上に強くなれるよ」


「ホントに！？」


Aの元に小走りで駆け寄るマチ



Aの一言で気のせいかもしれないが全員のひとみが輝いたように感じた



「じゃあ、Aが私たちを強くしてね！」


「私が？」


「うん！Aになら、ついていけると思うから！だからね？」


「ふふっ、そうだね。じゃあ私が皆を強くして、皆を死なせないように守るからね」










「違うよ」


「クロロ？」


何も考えていなかったけど、言葉が自然に溢れ出てくる



「俺たちが強くなったら、今度は俺達がAを守るよ」



「クロロ...」






「それはいいな！」


「私達も守られてばかりじゃ嫌だし」


「いつか、Aとハジェスを超えないとね！」




「皆....ありがとう」






Aはとても綺麗に微笑んだ

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