第1話 ページ2
季節は冬で二人が住んでいるここ、流星街も辺りは一面雪景色であった
「今年は凄いね....何人生き残れるんだろう...」
哀しそうな顔で苦笑するA
それもそのはず、二人は年齢が正確には分かっていないがAは18歳でハジェスは19歳なので流星街から出て、街に食料や衣服を盗みに行くことが出来るが、まだ幼い子供や生きることを諦めた者達は冬でその命を落とす
「もう何回目かな?この年で冬を越すのは...」
Aの意味深な言葉はハジェスには伝わったらしくそっとAの肩を抱く
「安心しろ。お前と一緒で俺も歳を取らない...ずっとそばに居るから」
ハジェスの優しい言葉にAは頬をほころばせる
家に帰ろうとしていた二人、しかし路地裏の近くでピタッとAが歩むのを止めてしまう
「どうした?」
不思議そうにするハジェスを置きAは引き寄せられるように路地裏へと足を進めていく
「は?ちょっ、おい、待て!!」
Aはハジェスに聞く耳を持たず奥へとどんどん進んでいってしまう
慌てた様にハジェスもAの後を追っていった
Aが足を止め何かを見下ろしている
その隣に行き、Aが見ていたそれを見ると....
「...子供?」
そこには小さく丸まり、生きているのか分からない子供が倒れ込んでいた
「おい、A...こいつをどうするつもりだ?」
Aは肩に掛けていた上着を脱ぎ、少年そっとかけると包み込む様に抱き上げた
「可哀想に...こんな小さな子まで...」
Aは何を思ったかは知らないが、その子供をぎゅっと抱き締めその子を何かから護るように包み込む
「...でも、生きてる。この子には生きたいという意志がある...」
それだけを言うとハジェスを見つめる
ハジェスは難しい顔をしていたがはあ、とため息をつくとAからその子供を受け取る
「冷たいな...急いで暖めないと死ぬぞ。A、走れるな?」
Aはコクっと頷くと、二人は先ほどまでとは違い、常人では追いつけないような速さで流星街を駆け抜けて行った...
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taiouo2000(プロフ) - やばい!! 好きです!!この作品(ノ*>∀<)ノ 更新待ってます!! お暇なときに更新してくださると嬉しいです<(_ _*)> (2018年9月21日 15時) (レス) id: 3ace49f0fa (このIDを非表示/違反報告)
アオイ(プロフ) - クラピカさん、コメントありがとうございます!私の願望も少し入ってて(笑)これからもよろしくお願いします(´^∀^`) (2018年1月3日 13時) (レス) id: 07a1761182 (このIDを非表示/違反報告)
クラピカ - やばすぎー!どれだけ幻影旅団がショt 子供になる事を望んだことか... みんなが最初は警戒してるけど、どんどん警戒が溶けてデレてくれるのが可愛いですよね(真顔) (2018年1月3日 5時) (レス) id: 423cdf7227 (このIDを非表示/違反報告)
アオイ(プロフ) - 2度目のコメントありがとうございます!メリークリスマスです(笑)これからもよろしくお願いします(^^♪ (2017年12月24日 15時) (レス) id: 07a1761182 (このIDを非表示/違反報告)
みさ - 更新待ってましたー!クリスマスイブですね!メリークリスマスです!安定のハジェスの格好良さ!マジで惚れます。二人の関係が気になる!でもクロロが嫉妬?みたいなのしてくれたら可愛いデスね!更新頑張ってくださいね! (2017年12月24日 14時) (レス) id: 2fd08190e0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:アオイ | 作成日時:2017年11月25日 15時