第6話 ページ6
王宮の中庭では白龍とアリババ、アラジンとファナリスの少女
そして皇女と思われる少女たちが何やら異質な雰囲気を醸し出していた
「でも...おしろいが剥がれただけなんじゃないかなぁ?
おねえさん、なんだかお化粧もケバいし...」
「なっ...んですって...このガキがアアァ〜〜」
アラジンと皇女はバルバッドの一件で良いとは言えない仲だった
普段は温厚で穏やかなアラジンも、何故か彼女だけには冷たかった
「ごめんなー白龍。あいつちょっとバルバッドで色々あってよ」
「...」
この2人も微妙な雰囲気であった
「ならばその仇の国と皇子を、あなやは憎んでも構わない!」
話が進み、白龍はアリババの本心を聞こうと必死になっている
影からファナリスの少女が心配そうに見守っておるなか、意外な一言が返ってきた
「...いや...憎まないよ。そう決めたんだ!!」
その答えに白龍は度肝を抜かれ、少し不服そうにも見えた
そこにゆっくりと歩み寄ってきた女性が声をかけた
「白龍、あまり問い詰めてはいけない...アリババも困っているだろう 」
ばっと2人が振り返ると、何人かの侍女を連れたAがいた
だがアリババが驚いたのは、先ほど出会った女性とは全く違う
きらびやかな、いかにも高貴な方が着るような服を着ていたことだった
「A...なのか?」
「ああ...どうかしたか?」
「いや、あまりにも綺麗で...お前、一体何者なんだ?」
そこにあの、と白龍がおずおずと会話に入り込んだ
「お二人はどのようなご関係で?」
友達だ、と呆気なく答えるAに対し白龍は目を点にした
「えっと、だから!Aっお前は何者なんだ!?」
その問いに答えるようにAはアリババ向き直った
その雰囲気は威圧感を感じるほど、重く苦しいものだった
「申し遅れました。私、煌帝国第一皇子皇太子妃、A・ビュートと申します
以後、お見知り置きを...バルバッド王国第三王子、アリババ・サルージャ殿」
フッと微笑む姿は何もかもを飲み込んでしまいそうなほど魅惑的で美しいものだった
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アオイ(プロフ) - 亜純さん、コメントありがとうございます!期待に応えられるよう、これからも頑張っていきます! (2017年8月24日 5時) (レス) id: 07a1761182 (このIDを非表示/違反報告)
亜純(プロフ) - 更新頑張って下さい!応援しています! (2017年8月24日 2時) (レス) id: f65f9d6e58 (このIDを非表示/違反報告)
アオイ(プロフ) - ベルさん、コメントありがとうございます!これからもよろしくお願いします! (2017年6月28日 22時) (レス) id: 732a1e3f63 (このIDを非表示/違反報告)
ベル - 初めから読みました!更新楽しみに待っています! (2017年6月27日 20時) (レス) id: 5a526b3f59 (このIDを非表示/違反報告)
アオイ(プロフ) - 雅さん、コメントありがとうございます!これからもよろしくお願いします!! (2017年6月3日 8時) (レス) id: 732a1e3f63 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:アオイ | 作成日時:2017年3月9日 21時