第３４話 ページ40
「．．．紅玉？こんなところで何をしているんだ？」
紅炎に言われた通り、紅炎がいる書庫に来ると物陰で何やらコソコソしている紅玉を見つけた
「お、お姉様！！」
いきなりのAの登場に動揺する紅玉
Aも物陰からそーっと覗いてみると紅炎と白龍、白瑛の３人が何やら話していた
「こんなところにいないで入れば良いのに」
ふふっと笑いながら紅玉の頭を撫でると、紅玉の顔はたちまち真っ赤になった
それから２人でコソコソしながら覗いておくと、話の内容は世界を一つにするため、
白龍に力を貸して欲しいと言う事だった
隣で紅玉が感心したように、大きく息をついていた
「で、A、紅玉」
突然呼ばれた名前に紅玉はビクッと驚き急いで出ていった
その後を追うようにAも３人の元へ向かった
「えっ！？き．．．気づいていらしたの！？」
やあねえ〜〜などと少し古風な言い方ではぐらかそうとする紅玉
そんな姿が可愛らしくて、ついふふっと笑ってしまうA
「A、お前もなぜコソコソしていたんだ」
紅炎が呆れたように聞いてくる
「いや、紅玉が面白そうなことをしているなーと思って」
はあ、と一つため息をつくと紅炎は紅玉に向き直りさっきの内容が分かったかどうか聞いている
「は、はい！難しいお話だったけれど．．．やっぱりお兄様は凄いお方ですわ〜」
質問とは少しずれた答えに紅炎は呆れ、その姿を白瑛は微笑ましく見ていた
「紅覇が戻って来たようだ、もう今日は遅いから．．．紅玉？」
紅炎が紅玉を呼んでもボーッとしている紅玉
なんども呼ぶが返事がない
Aがポンっと紅玉の肩に手を乗せると予想以上に驚く紅玉
「ふえ！？な、なんですのお姉様」
「なんですのって、何度呼んでもボーッとしていたから．．．」
「．．．まあいい、明日、父上と義母上の元へ行くぞ」
それから解散することになり紅炎がAを寝室へ連れて行こうとしたが
白龍と話がしたいと言って、先に紅炎を向かわせた
「白龍．．．どうかしたのか？」
Aの直球な質問に少し動揺する白龍
「どうかしたのか．．．と言いますと？」
「シンドリアで別れた後、何かあったのかと言うことだ．．．なあ白龍」
そう言ってAは白龍の胸元に顔を埋めた
「．．．紅炎殿に見られたら怒られますよ」
「嫌だったら引き離せば良い．．．」
引き離せるわけがなく白龍は強くAを抱きしめた
「無茶だけはしないで．．．もう、大切な人を失うのは嫌なんだ」
はい、と白龍は返事をし、腕にさらに力を入れた
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 244人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「原作沿い」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
アオイ(プロフ) - 亜純さん、コメントありがとうございます！期待に応えられるよう、これからも頑張っていきます！ (2017年8月24日 5時) (
レス) id: 07a1761182 (このIDを非表示/違反報告)
亜純(プロフ) - 更新頑張って下さい！応援しています！ (2017年8月24日 2時) (レス) id: f65f9d6e58 (このIDを非表示/違反報告)
アオイ(プロフ) - ベルさん、コメントありがとうございます！これからもよろしくお願いします！ (2017年6月28日 22時) (レス) id: 732a1e3f63 (このIDを非表示/違反報告)
ベル - 初めから読みました！更新楽しみに待っています！ (2017年6月27日 20時) (レス) id: 5a526b3f59 (このIDを非表示/違反報告)
アオイ(プロフ) - 雅さん、コメントありがとうございます！これからもよろしくお願いします！！ (2017年6月3日 8時) (レス) id: 732a1e3f63 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：アオイ | 作成日時：2017年3月9日 21時
