第30話 ページ36
Aは夕食も終わり部屋でゆっくりとくつろいでいるとコンコンと部屋の扉が叩かれた
「A様、今夜は紅炎様がお呼びです。湯浴みの準備ができております」
そう言って3名の侍女が入ってきた
Aに身の回りの世話はそれぞれ違う者達がしており、部屋にはすでに2人の侍女がいる
湯浴みや食事など大勢の者達が献身的にAに尽くしているのだった
「分かった...今日のお湯は?」
「今宵はもちろん紅炎様のお側におられるのですから、肌が美しくなる乳香風呂でございます」
楽しみだなと言ってAは侍女達とともに浴場へ向かった
「とてもお美しいですよ、A様」
お風呂に入り、念入りに磨き上げられ寝巻きに着替え、髪も美しくまとめられた
「本当、お美しいですわ!A様の御髪は絹のようですわね」
それがお世辞ではないことがわかるぐらい、Aの髪は特別なものであった
「いつもありがとう、さすがだな」
「恐れ入ります...さっ!参りましょう。紅炎様がお待ちです」
ああと言い、足早に紅炎が待っている部屋へと向かった
1つの扉の前に立つと、侍女はコンコンと扉を叩いた
「失礼します紅炎様、A様の準備が整いました」
中から入れ、と言う声が聞こえた
「それではA様、良い夜を」
そう言って侍女は立ち去っていった
Aはゆっくりと扉を開け中に入ると、紅炎は書物を読んでいた
「...遅かったな」
書物を机の上に置き、歩み寄ってくる紅炎
「侍女達が念入りにしてくれたんだ...」
そう言うと紅炎はAの髪をまとめてあった紐をスルリと外し、髪を撫でた
「今日は寝かせないぞ」
そう言うとAが何か答えようとする前に唇を奪った...
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アオイ(プロフ) - 亜純さん、コメントありがとうございます!期待に応えられるよう、これからも頑張っていきます! (2017年8月24日 5時) (レス) id: 07a1761182 (このIDを非表示/違反報告)
亜純(プロフ) - 更新頑張って下さい!応援しています! (2017年8月24日 2時) (レス) id: f65f9d6e58 (このIDを非表示/違反報告)
アオイ(プロフ) - ベルさん、コメントありがとうございます!これからもよろしくお願いします! (2017年6月28日 22時) (レス) id: 732a1e3f63 (このIDを非表示/違反報告)
ベル - 初めから読みました!更新楽しみに待っています! (2017年6月27日 20時) (レス) id: 5a526b3f59 (このIDを非表示/違反報告)
アオイ(プロフ) - 雅さん、コメントありがとうございます!これからもよろしくお願いします!! (2017年6月3日 8時) (レス) id: 732a1e3f63 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:アオイ | 作成日時:2017年3月9日 21時