第２９話 ページ35
宮廷で暇を持て余していたAだったがコンコンとノック音が聞こえた
侍女がドアを開けると、そこには第三皇子の紅覇がいた
「A姉お帰り〜」
いつもの間の抜けたような話し方で近づいてくる紅覇
内容はお茶でもしないかとういことで、Aは快く承諾した
昼下がりで暖かい日差しが宮廷を照らしていた
用意されたお茶菓子などを食べながらAと紅覇は雑談していた
「でね〜ジュダルくんったらひどいんだよ〜。僕がいるのにさ〜」
紅覇の愚痴にクスクスと笑いながら華を広げていた
「A姉がいないと困ったんだよ〜炎兄は機嫌が悪いし〜．．．
そのおかげで兵たちや禁城の者たちもビクビクしっぱなしだったよ〜」
がっくりとうな垂れながら話す紅覇に、少し罪悪感は覚えながらも話を続けた
「それは悪かったな．．．いいな紅炎は、こんなにも心配してくれる兄弟がいて」
微笑みながら穏やかに話すAだったが、その顔には少し悲しみも混じっていた
「何言ってんの」
紅覇がお茶菓子を１つパクリと食べながら続けた
「A姉ももう立派な練家の家族！じゃないとこんなことしないよ」
紅覇の何気ない優しさに嬉しさを覚え、ありがとうと微笑みながらAは礼を言った
「それよりも！今日は炎兄を甘やかしてあげてね！！」
唐突に紅炎の事を話し出した紅覇
「．．．？どうかしたのか？」
Aの率直な疑問に顔をニヤつかせながら紅覇は．．．
「だって〜A姉がいない間炎兄、ずーーーっと夜は一人で寝ていたんだよ〜。
寂しいよね〜。昼間は色々と忙しいのに。だから、今日は甘やかしてあげてねって事！」
紅覇の言葉に少し考え込むA
「．．．あれっ？僕なんか変なこと言ったっけ？」
慌て出す紅覇、しかしAは気にもとめず、分かったと言い一人で納得した様子だった
「少し紅炎に話してみるよ．．．ありがとう紅覇」
「．．．いや、なんか満足気だけど．．．何か勘違いしていない？」
紅覇の心配は現実になるのであった．．．．．．
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アオイ(プロフ) - 亜純さん、コメントありがとうございます！期待に応えられるよう、これからも頑張っていきます！ (2017年8月24日 5時) (
レス) id: 07a1761182 (このIDを非表示/違反報告)
亜純(プロフ) - 更新頑張って下さい！応援しています！ (2017年8月24日 2時) (レス) id: f65f9d6e58 (このIDを非表示/違反報告)
アオイ(プロフ) - ベルさん、コメントありがとうございます！これからもよろしくお願いします！ (2017年6月28日 22時) (レス) id: 732a1e3f63 (このIDを非表示/違反報告)
ベル - 初めから読みました！更新楽しみに待っています！ (2017年6月27日 20時) (レス) id: 5a526b3f59 (このIDを非表示/違反報告)
アオイ(プロフ) - 雅さん、コメントありがとうございます！これからもよろしくお願いします！！ (2017年6月3日 8時) (レス) id: 732a1e3f63 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アオイ | 作成日時：2017年3月9日 21時
