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第25話 ページ31

「...そうか、アラジンはマグノシュタットへ行くのか...」



アラジンはそれから自分がマグノシュタットへ行こうと思っていること

その国ではどのような事が起こっているのか知りたい事...

全てをAに話した



「煌帝国には来てくれないのか?」


寂しそうに言うAに少し罪悪感を覚えながらアラジンは続けた


「もちろん、僕は色々な所が見たいからね!いつかは行こうと思っているよ。

でも、まだ僕は魔道士としてとても未熟なんだ...だから!!」


珍しく語尾を荒げ、立ち上がるアラジン


「次にAさんに会う時には、もっと強くなっていたいんだ!」


息を荒くしながら真剣な眼差しで話すアラジンを見てAは降参した


「分かった、分かった。アラジンの熱意には負けたよ...

じゃあ次に会うのを楽しみに待っておくよ。」


そう言って微笑むA...

アラジンは自分がやりたい事を認められて嬉しいのか、ニンマリと笑った



「...こんな事を聞くのもなんだけど、アラジンの生まれ故郷が誰も知らないって

どう言う事なんだ?」



アラジンは寂しそうに俯いた


「その事は、まだ言えないんだ...ごめんよ、Aさんには嘘をつきたくはないんだ」



アラジンの目には薄っすらと涙が溜まっていた



「大丈夫だ」



またAはアラジンを抱きしめた

その腕は大切な壊れ物を扱うかのように優しいものだった



「私は天涯孤独だ。一時期その事が頭から離れなくなった。

自分は1人なんだ、周りとは違うんだって...


でも大切な人ができて、アラジンやシンとも出会っていくうちに1人じゃないんだって思えたよ


今までに1人で溜め込んで来たんだろう?それが辛い事は、私にもよく分かる。

溜め込むなとは言わない、だが甘える事は別だと思うよ。


辛くなったら辛いと言え、悲しくなったら悲しいと言え、寂しくなったら寂しいと言え...


私がアラジンの心が癒えるまでずっとそばにいてやる」



するとAの腕の中からわずかではあるが嗚咽が聞こえて来た


「大丈夫、私しかいない...誰にも聞こえないよ」


よしよしと、子供をなだめるようにアラジンの頭を撫でた

アラジンはそれが心地よかったのか、いつの間にかAの腕の中で眠ってしまっていた...




「マギと言ったってまだ子供なのにな...お前は何を抱え込んでいるんだ?」

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作品ジャンル:アニメ
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アオイ(プロフ) - 亜純さん、コメントありがとうございます!期待に応えられるよう、これからも頑張っていきます! (2017年8月24日 5時) (レス) id: 07a1761182 (このIDを非表示/違反報告)
亜純(プロフ) - 更新頑張って下さい!応援しています! (2017年8月24日 2時) (レス) id: f65f9d6e58 (このIDを非表示/違反報告)
アオイ(プロフ) - ベルさん、コメントありがとうございます!これからもよろしくお願いします! (2017年6月28日 22時) (レス) id: 732a1e3f63 (このIDを非表示/違反報告)
ベル - 初めから読みました!更新楽しみに待っています! (2017年6月27日 20時) (レス) id: 5a526b3f59 (このIDを非表示/違反報告)
アオイ(プロフ) - 雅さん、コメントありがとうございます!これからもよろしくお願いします!! (2017年6月3日 8時) (レス) id: 732a1e3f63 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:アオイ | 作成日時:2017年3月9日 21時

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