番外編 エイプリルフールwithシンドバット part2 ページ24
「その３、お前を大切にしてくれる男」
「それも大丈夫」
「その４、髪の毛が紫色の男」
「．．．別に何色でも良くないか？」
その瞬間ドアの付近でブフゥ！！という誰かの笑い声が聞こえた
「ちょっとあんた黙りなさいよ！！」
「そうだよ！！シンドバット様とAに聞こえたらどうするの！」
「はあ！？お前らの声の方がよっぽどうるせーよ！！」
「あのー先輩．．．多分もう先輩の笑い声でバレてますよ」
なにおーー！！とまたシャルルカンと思われる声が聞こえた。もう隠す以前の問題だ。
スタスタとシンドバッドがドアの方に歩いて行き、勢いよく開けた
そこにはしまったという顔でシャルルカンとヤムライハ、ピスティ、マスルールがいた
「お前らーー！！」
ヒィィィィィ！！とマスルール以外の３人は震え上がった
スミマセンスミマセンと謝罪を連呼しているが、シンドバットは全く許していない
「何をしているんだ！！全く！盗み聞きとはいい度胸だな！」
「まあまあ、４人とも悪気があったわけじゃないからね」
笑いながらシンドバットの肩に手を置くA
気に入らないのか少し不貞腐れているシンドバットだが、それ以上は怒らなかった
「俺とAは今、大事な話をしているんだ！用がないなら向こうへ行け！」
「ああ．．．それ、嘘だから」
へっ？と間抜けな声を出すシンドバット
慌ててAに振り返るが、当の本人はけろっとした顔をしている
「だから嘘だって。私が結婚申し込まれたのも嘘、
今日はエイプリルフールだから５人でシンに嘘つこうって」
笑いながら言うA
対してシンドバットは絶句していた
「お前なあ！！どれだけ俺が心配したと思って「心配していたのか？」
うっと言葉を詰まらせるシンドバット
徐々に頬に熱が集中していくのが分かる
「それは．．．」
言葉を濁すシンドバットにAはふふっと笑った
「でも、本当に面白かったよね〜！『その４、髪の毛が紫色の男』だって〜！
まるで自分のことのようだね〜！」
ピスティの何気ない言葉にニヤニヤするシャルルカンとヤムライハ
その顔を見たのかますます赤面するシンドバット
「もう、ヤメテクレ．．．」
遂に恥ずかしすぎて、顔があげられなくなった
「なんでだ？シンはいい男だと私は思うけど？」
ばっと顔を上げるシンドバット
本人は軽く言ったにすぎないのだが、それだけでも嬉しくなってしまう
その１年後、Aが煌帝国の皇太子妃になってシンドリアを訪れるとはまだ誰も知らない
番外編 エイプリルフールwith紅炎 part１→←番外編 エイプリルフールwithシンドバット part1
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アオイ(プロフ) - 亜純さん、コメントありがとうございます！期待に応えられるよう、これからも頑張っていきます！ (2017年8月24日 5時) (
レス) id: 07a1761182 (このIDを非表示/違反報告)
亜純(プロフ) - 更新頑張って下さい！応援しています！ (2017年8月24日 2時) (レス) id: f65f9d6e58 (このIDを非表示/違反報告)
アオイ(プロフ) - ベルさん、コメントありがとうございます！これからもよろしくお願いします！ (2017年6月28日 22時) (レス) id: 732a1e3f63 (このIDを非表示/違反報告)
ベル - 初めから読みました！更新楽しみに待っています！ (2017年6月27日 20時) (レス) id: 5a526b3f59 (このIDを非表示/違反報告)
アオイ(プロフ) - 雅さん、コメントありがとうございます！これからもよろしくお願いします！！ (2017年6月3日 8時) (レス) id: 732a1e3f63 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アオイ | 作成日時：2017年3月9日 21時
