第14話 ページ14
「...何故だと思う?」
Aは意味深な言葉を言いシンドバットに向き直った
「...さあ、俺のことが大切...とかか?」
「そうだ」
シンドバットの答えに真剣な表情で返すA
「...そんなことを言われると、期待してしまうな...」
「...何を?」
良くも悪くも鈍感なA
「...いや、お前に言った俺が悪かったよ」
馬鹿にされたような物言いに少し拗ねるA
だがその表情はすぐに穏やかなものなった
「分かったならいい...ただし...
紅玉を苦しめるようなことだけはするな」
シンドバットは、はいはいと受け流しAに少しずつ近づいた
「難しい話はこれくらいにして...酒でも飲まないか?」
Aの腰にそっと手を回すシンドバット
そのような行動が"七海の女たらし"と言われる所以なのか...
だがAはシンドバットのそのような行動にも慣れているのか
顔色1つ変えずに受諾した
「Aも大人になったな...」
感慨深く言うシンドバット
「シンは...老けたんじゃないのか?」
Aの軽い一言にシンドバットは胸を突かれる
「なっ!!俺はまだ29だっ!おじさんと言われる筋合いはない!!」
「誰もおじさんとは言っていないだろ 、
まさかアラジンにおじさんって言われるのを気にしていたのか?」
ニヤニヤしながら聞いてくるAに苛立ちを覚えながらも
図星なので顔を上げることができないシンドバット...
「...いや〜だが、本当に久しぶりだな...こうしてゆっくりと酒を交わしながら話すのは」
話しを変えようと必死のシンドバット
それにもちろん気づいているAは、あえて分からない振りをした
「2年...ぶりぐらいだな。お互い会う暇がなくなったからなぁ」
「それはお前が急に煌帝国に嫁いだからだろ?」
シンドバットの言い分は合っている
なんせAは元々旅人で各地を転々としていた
だからシンドリアに来るのも簡単なものだった
だがしかし、シンドバットに近々シンドリアを訪れると言う知らせが届き
八人将も含め、楽しみにしていたのだが...
そこに現れたのは多くの従者を連れ、煌帝国第一皇子皇太子妃の肩書きをもったAだったのだ
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アオイ(プロフ) - 亜純さん、コメントありがとうございます!期待に応えられるよう、これからも頑張っていきます! (2017年8月24日 5時) (レス) id: 07a1761182 (このIDを非表示/違反報告)
亜純(プロフ) - 更新頑張って下さい!応援しています! (2017年8月24日 2時) (レス) id: f65f9d6e58 (このIDを非表示/違反報告)
アオイ(プロフ) - ベルさん、コメントありがとうございます!これからもよろしくお願いします! (2017年6月28日 22時) (レス) id: 732a1e3f63 (このIDを非表示/違反報告)
ベル - 初めから読みました!更新楽しみに待っています! (2017年6月27日 20時) (レス) id: 5a526b3f59 (このIDを非表示/違反報告)
アオイ(プロフ) - 雅さん、コメントありがとうございます!これからもよろしくお願いします!! (2017年6月3日 8時) (レス) id: 732a1e3f63 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:アオイ | 作成日時:2017年3月9日 21時