第11話 ページ11
「えっ!?Aって迷宮攻略者なのか!?」
アリババの声が辺りに響く
今、アリババ、アラジン、モルジアナ、白龍は海の上にいた
「はい、しかも複数の迷宮攻略者でシンドバット王に次ぐ第2位です」
今初めて聞く事実にアリババは口が塞がらなかった
「いや、でもよーアイツそんな事一言も言ってなかったぜ」
「しかし能力は発動していました...俺が迷宮攻略に同行したいと申し上げた時
A姉様がシンドバット王に懇願したら、あっさりと受諾していましたよね?
あれは姉様が持っている金属器で『誘惑と不屈の精霊 ライビア』の能力です」
「それは当たっているよ〜」
ピスティが口を挟むことで、白龍の言葉の信憑性が増した
「と言う事は、Aさんはいくつの金属器を持っているんだい?」
「全部で4つです。姉様の指輪、首飾り、腕輪、短刀に宿っています」
3人とも圧巻しており声が出なかった
「...Aってもしかしてスゲー奴?」
「はい、伊達に第一皇子皇太子妃じゃありません」
そのことを言った白龍は何故か悔しそうにしていた
「なあ白龍、もっとAのこと教えてくれねーか!?」
アリババの言葉にアラジンも賛同する
「そうだね!僕たちAさんのこと何も知らないからね!」
「はい、私からもお願いします、白龍さん」
「...はい!もちろんです」
4人はザガンに着くまで楽しくAについての話をしたのだった
「クシュンッ」
「どうかしたか?シン、風邪か?」
心配そうにシンドバットを見るA
あれから2人は何事もなかったように接している
自分を心配してくれるAに気をよくしたのかシンドバットは...
「いやー、誰かが俺の噂でもしているのかな?」
「...アホらし」
「なっ!アホとはなんだ!アホとは!!これでもこの国の王だぞ!!」
「きゃー、凄〜いシンドバット様ぁ〜」
棒読みで言うAに肩を落とすシンドバット
「...ほら、何をしている...今日は特別に私に付き合ってくれるんだろう?早く行こう」
微笑みながら言うAにシンドバットも微笑み返したのだ
「...それにしてもシン、お前のあの冒険書はどうにかならないのか?」
「なっ!読んだのか!?」
「ジャーファルもついに火を噴くようになったな」
ハハッと笑うAにシンドバットは気をよくしたのだった
近々、2人を苦しめる出来事があるとは誰も予想していなかった...
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アオイ(プロフ) - 亜純さん、コメントありがとうございます!期待に応えられるよう、これからも頑張っていきます! (2017年8月24日 5時) (レス) id: 07a1761182 (このIDを非表示/違反報告)
亜純(プロフ) - 更新頑張って下さい!応援しています! (2017年8月24日 2時) (レス) id: f65f9d6e58 (このIDを非表示/違反報告)
アオイ(プロフ) - ベルさん、コメントありがとうございます!これからもよろしくお願いします! (2017年6月28日 22時) (レス) id: 732a1e3f63 (このIDを非表示/違反報告)
ベル - 初めから読みました!更新楽しみに待っています! (2017年6月27日 20時) (レス) id: 5a526b3f59 (このIDを非表示/違反報告)
アオイ(プロフ) - 雅さん、コメントありがとうございます!これからもよろしくお願いします!! (2017年6月3日 8時) (レス) id: 732a1e3f63 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:アオイ | 作成日時:2017年3月9日 21時