表情筋が働かない【呪術廻戦】

第二十六話 ページ27

．

貴『……』









だいたい見当はつく……





夜蛾さんに声をかけられたことをきっかけに私が外に出て自由になったからだろうな






それで体良く始末しようって訳か






ほんとにクズしかいないな









「おいおい黙(だんま)りか？」









男は挑発のように言うが、私は無視して印を結ぶ









貴『《氷操呪術》【氷柱(つらら)】』







ｽﾞｶﾞｶﾞｶﾞｶﾞｶﾞｶﾞッ









空中に鋭い氷柱が何百本も作り出され、





男に向かって容赦無く降り注ぐ









いつもより多めに氷柱を出した






死んだか……？











「おいもう終わりか？」









しかし、男は攻撃なんて最初から無かったようにピンピンしていた









少しも効いてないだと？ クソが






呪詛師だかなんだか知らんがなんなんだあの男






見る限り体の動かし方が、今までの暗殺者とは桁違いだ






だが、アイツから呪力が全く感じられない






それでここまで人間離れしているとなると……









貴『お前、天与呪縛か』






「正解っだ！」ドンッ









男はニィと笑い、一瞬で私の目の前に現れた







ジャキンッ









貴『クッ』









Aは攻撃を刀で防ぐ。そして、









貴『《氷操呪術 剣技》【雹(ひょう)】』






「なっ！」






ザンッ









受け流し、少し体制が崩れたところで男の右肩から腰の左までを真っ二つに斬り裂いた

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