表情筋が働かない【呪術廻戦】

第十八話 ページ19

．

貴『はぁ』









昔からそうだ







正直、私は人との付き合い方がよく分からない







昔から私は今まで任務以外で屋敷から出たことがなかった







理由は私が化け物と恐れられているから







恐れられる理由は生得術式がとても強力なのも1つの要因だか、





最大の要因は私の多すぎる呪力量だ






呪力量は大いに越したことはないが、私のはあまりにも多すぎる







私の呪力量は無限では無い







だが、私は一般呪術師の20倍の呪力を持っている








もしこんな呪力量の私が暴走したら？





私が呪詛師になってしまったら？






そんな起こるか分からないくだらない未来を上の奴らは恐れて、私を屋敷に閉じ込めた







私の家には上に頭が上がらないクズしかいないので、私の親がそれに反対するはずがない







それからは呪力を制御出来るまで、私は1歩も屋敷から出させて貰えなかった







しかし、人間はいつだって圧倒的な力を恐れ、別の生き物として蔑む







こんないつ暴走するかも分からない恐ろしい子供を周りの奴らがどう思うかなんて簡単だ







私はいつしか化け物と呼ばれていた







屋敷ですれ違う人達の私を見るあの目







言葉では丁寧に私を気遣っている様に見えても、その目だけは





私をまるで何かの獣と勘違いしているのではないかと錯覚する程冷たかった

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