団子屋娘と一番隊隊長が付き合うまで【沖田総悟】

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年齢イコール恋人無し。いい歳した女の私でも、馬鹿ではない。

先日のあの沖田くんの言葉は誰がどう噛み砕いてもそういう意味だとは理解できた。


だけど、変わらない。というのが私たちに相応しい言葉だ。結局私たちの関係は何も変わってはいない。ただの団子屋の従業員と真選組という隊士。



沖田くんは見廻りと称してちゃんとお店に足を運んでくれるし、時間があれば上がる夕時に待っていてくれて家まで送ってくれる。でも恋人みたいなことは何もしてないしあれから2人でデートもしてない。



私から誘うことは以ての外、そもそも沖田くんは、簡単にお休みをとれる職業でもないからだ。





｢…お手伝い、ですか？｣
｢そう。急病で1人欠員がでて困ってんでさァ｣





家までの帰路、沖田くんの話を黙って聞く。

真選組屯所内では男だらけの隊士にご飯や洗濯など身の回りの世話をする女中さんにいるそうで、今日突然高熱で人手が足らなくなったらしい。




｢私で良ければお力になりたいけど、お店の方が…｣
｢それは心配いらねェ。もうオヤジさんには話は通してあるんで｣
｢え？｣
｢てことで、明日からよろしくお願いしまさァ｣
｢…え？｣





たまに強引な沖田くんに振り回されている自覚はあるが、仕方なく頷いた。

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