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97話 中原中也、異能特務課。 ページ5

俺たちの前に、
腕を組んだインテリ眼鏡がいる。


安吾「………何故、異能特務課にいるんです?」



その言葉を待ってたとばかり、
太宰が嫌に胡散臭い笑みを浮かべた。

太宰「何でって、アポはとったけど?」



安吾「武装探偵社の社員ならまだしも……ポートマフィアの幹部ならびにその構成員がいるのですが?」

ユキ「えっ?俺顔ばれしてんの?構成員だってばれてる!?」

中也「あのなァ、指名手配されるマフィアなんだぞ?」





ここは異能特務課のとある個室……

俺とレインの前世についてを話し終わった後に太宰に連れてこられた。


安吾「疲れるのでもう突っ込みませんね………
太宰君の希望通りの物ですが、既に特務課では捜査の一貫として使用されています。」

中也「太宰の希望通りの物ってンだよ?」

ユキ「説明なしに連れてこられても分かんないんだけど…………!」


話を始める坂口に対して、
マフィア組から不満の声が上がる。

安吾「太宰君?」

太宰「……説明が面倒臭くて、」

安吾「はぁ………」



坂口によると、
太宰が希望した物とは異能力の使用時に発生する特殊エネルギーを探知する特務課の秘密兵器の事だった。


中也「……ソレって情報漏らしてもいいのか?」

安吾「あなた達を信用して話しているんです、捜査に協力してくれるのでしょう?」

中也「あァ、今回は利害が一致してるからな。俺を存分に使ってくれて構わねェ………」

パキリ、
俺は指をならした。


安吾「何故太宰君がこの機械の存在を知っているのかは聞きませんが、正直あなた方が捜査に協力してくれるのはとても助かります。」

太宰「なら、取引成立だね?」

安吾「…………ええ。」


俺たちは、異能特務課の秘密兵器のあるモニター室へと向かった。


安吾「意外ですが、本当にマフィアは動かないのですね。」

中也「あァ、坂口は知らなかったか。」

安吾「あなたと後ろの松岡君が個人的に太宰君と私を訪ねてきたので信憑性があります。」

中也「確かにな、俺だけ来たらマフィアが攻め込んできたみたいだしな…………」


人の少ない廊下に、
コツリと靴の音が響く。

安吾「ここです、念のため言いますが馬鹿な真似はしないでくださいね。」


扉を開くと、
視界いっぱいに沢山のモニターが広がった。

98話 ラノア、あの頃ユキは。→←96話 太宰治、クラッシャー。



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設定タグ:文スト , 中原中也 , 吸血鬼   
作品ジャンル:アニメ
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なっちゃんりんご - 低評価されるのは誰でも悲しいと思います。お休みする事は気にしないで下さいね!つんつんさんのペースでいいと思いますよ!ゆっくり待ってますね〜 (2018年7月9日 22時) (レス) id: 4d17e83c8d (このIDを非表示/違反報告)
なっちゃんりんご - 初コメ失礼します!この作品大好きです!!中也の前世が吸血鬼という今まで見たことのない作品で興味が湧き、読んでみるとどハマりしました。これからどうなるのかとても楽しみです!応援してます!話は変わりますが、ハッピーエンドでお願いします! (2018年6月30日 20時) (レス) id: 4d17e83c8d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:つんつん | 作成日時:2018年4月15日 13時

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