102話 ライカ、橙色と赤毛の彼。 ページ11
一応、解説(？)
『』…………ライカの声(外には聞こえない)
「」…………外の声
と今回のみ分けています。
☆なっちゃんりんご様、
コメントありがとうございます！！
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
『…………ただ一人、彼だけいればイイ。』
彼は、
私の彼は…………
何故私に気づいてくれないのだ？
私はどうやら誰かの中にいるみたいだ。
いつからと言うわけでもなく、
何となくある時から。
『ねぇフラン、何故？』
私の声も何もかも、
届かなくなってしまった。
限りなく広がる黒い部屋に、
大きなモニター。
外の景色はそこに写し出される。
「レイン。」
橙色の彼は、彼女のことを優しく呼ぶ。
彼女はレイン、
私が娘のように可愛がった黒髪の子。
『レミナスの血族に入ったのか。』
…………どうせなら、
フランの血族になればよかったのに。
馬鹿みたいに正直で真っ直ぐな子。
私のレインは、
橙色の彼に助けられずに死んだ。
ズキズキと胸が痛む。
当然だ……あんなに可愛がっていたのだから。
『キュラル、お前はなんて愚かなの？』
月日が流れて私は、
また女のレインの中にいる。
『…………フラン？』
レインの、
いいえ…………私の前に彼がいる！！
『気づいて！私はここにッ！！』
それは、一瞬の事だった。
「汝 陰鬱なる汚濁の許容よ
更めてわれを目覚ますことなかれ」
ブワッ、
キュラルの放った黒いモノが、
フランを包んで消滅させた。
フランは跡形もなく、
キュラルに消された…………殺されたのだ。
まだ体の一部でも残っていれば、
フランの分子を操り造る能力で生き返ることは可能だったかもしれない。
あんな風に消されてしまったら…………
『う、あ……………………ウァァァァアッ！！！』
その日、
私の大好きな彼は死んだ。
やっと会えた彼は、
私に気づくことなくこの世から消し去られてしまった。
憎い 憎い 憎い 憎い 憎い 憎い 憎い
憎い 憎い 憎い 憎い 憎い 憎い
憎い 憎い 憎い 憎い 憎い 憎い 憎い
憎い 憎い 憎い 憎い 憎い 憎い
憎い 憎い 憎い 憎い 憎い 憎い 憎い
憎い 憎い 憎い 憎い 憎い 憎い
憎い 憎い 憎い 憎い 憎い 憎い 憎い
憎い 憎い 憎い 憎い 憎い 憎い
憎い 憎い 憎い 憎い 憎い 憎い
…………殺してやるッ！！
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 16人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
なっちゃんりんご - 低評価されるのは誰でも悲しいと思います。お休みする事は気にしないで下さいね！つんつんさんのペースでいいと思いますよ！ゆっくり待ってますね〜 (2018年7月9日 22時) (
レス) id: 4d17e83c8d (このIDを非表示/違反報告)
なっちゃんりんご - 初コメ失礼します！この作品大好きです！！中也の前世が吸血鬼という今まで見たことのない作品で興味が湧き、読んでみるとどハマりしました。これからどうなるのかとても楽しみです！応援してます！話は変わりますが、ハッピーエンドでお願いします！ (2018年6月30日 20時) (レス) id: 4d17e83c8d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：つんつん | 作成日時：2018年4月15日 13時
