53話 松岡ユキ、二重尾行。 ページ9
ヨコハマの町はいつも騒がしい、
特にこの祝日は。
中也とレインちゃんは休暇中だ。
俺はと言うと、
エリス嬢のケーキを買ってくるおつかい(任務)中だ。
頭の中には某番組のテーマソングが延々と流れている。
ふん、ふふんふんふん、ふんふふん………♪
『は○めての○つか○』
俺は初めてじゃないけど。
ヤバイ、
頭から離れなくなってきた。
おっ、中也ハッケーン。
ん？
レインちゃんと一緒だ。
つまりデート！！！
うわぁぁあぁ、
やっぱりあの二人ってカップル！？
どうしよう、いじりたい。
めっっちゃいじりたい。
ほんまにいじりたいねん。
おっと、
俺としたことが何故か関西弁に………
はぁ………
でも、邪魔したらレインちゃんに悪いし………
(※中也に悪いとは言ってない)
ユキ｢ん？あの人………｣
中也とレインちゃんを尾行してる………？
ダボッとしたパーカーにフードの怪しい人。
それな奴がトランシーバー片手に、
中也達を尾行している。
危ない奴らの可能性が高い。
でも、今電話で知らせたら気づかれる？
よし、二重尾行だ！
───────────────────────────中原中也side
中也｢………見つかンねーな。｣
レイン｢うん………｣
俺達はかれこれ二時間ほどヨコハマとその周辺をうろうろしていた。
『その辺で見つかるだろう』
と考えてた俺としてはもう疲れた。
中也｢今日は諦めて、そろそろ帰るか？｣
レイン｢そうだね、日が沈んできたし………｣
？？？｢それはとても困ります。｣
中也とレイン｢｢！？｣｣
目の前に突然、
黒い大きなパーカーを羽織った奴が現れた。
パサリとフードを脱いだそいつは、
薄桃色のツインテールの女だった。
女｢フラン様、これより作戦コードKに移します。｣
その時、
女から殺気がもれだしてレインに向いた。
手には拳銃が握られている。
中也｢っ！？レインッ！！｣
俺はレインを突き飛ばして、
異能で弾丸を弾き返した。
女｢その動き………記憶がないのに………？｣
レイン｢今っ！『フラン』って！｣
中也｢ああ、手前ェ何の用だ？｣
辺りが静まり返った。
？？？｢フィオーネ、お前の集中力は評価するが回りに対して注意力が無くなるのが玉に瑕だな。｣
女の後ろから赤毛の男が現れた。
……………奴が、
フラン｢俺がフラン・ゼイクだ。｣
──53話
54話 中原中也、強敵と声。→←52話 フラン、役者と分身体。
ラッキーカラー
あずきいろ
おみくじ
おみくじ結果は「末凶」でした！
ラッキーアイテム(全17種)
与謝野先生の蝶の髪どめ
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 7人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：つんつん | 作成日時：2017年10月1日 10時
