93話 レイン、恋人と正体。 ページ49
ライカと名乗ったそれは、
誰かに似た女性だった。
ライカ「私の意思ではないのだ。」
レイン「前世の記憶についての事?」
ライカ「ああ、恋人が私をそうさせている。」
レイン「恋人?」
話しているうちに、
何故だか懐かしい気がしてくる。
私、この人と話したことがある?
レイン「恋人が、いたの?」
ライカ「これでも昔は…………否、お前にこれ以上話す必要はない。」
レイン「ええっ!?」
急に黙り混んだライカ、
この人はいったい何なのだろう?
ライカ「言っただろう?『私はお前が大嫌いだ。』と。」
レイン「何でっ…………?」
ライカは私の言葉を聞いて、
何故か驚いたようにビクリと肩を揺らした。
ライカ「何故って?……だから言っただろう……恋人がそうさせて……否、恋人?彼は…………………………ッ!!」
頭に手を当てて、
ライカは顔を歪めた。
ライカ「あァ、死ンだノか…………!」
ノイズがかかった様に、
ライカの姿が歪んで消えていく。
ライカ「キュラル·レミナス!!アヤツが殺したッ!!」
レイン「ラルが殺した…………?」
ライカ「お前なラ解るだろウ?最愛の者ヲ奪わレる気持ちガ……!!」
ラルが殺した者、
それもつい最近になって…………?
私の中で一つの答えが見つかった。
レイン「あなたの恋人はフラン·ゼイク!?」
なら、
その恋人として私の中で眠っていたのは?
『母の手記からフラン·ゼイクの名前が出た。』
吸血鬼だった頃の記憶だ、
こう言ってラルと話していたのは!!
レイン「ラノアさんだ。あなたはラノアさんのお母さん?」
私しかいなくなった空間に、
ライカの声が響いた。
『誰だ“ソレ”は、あの様な怠惰な娘など私は知らない。』
その言葉を聞いてわかった、
レイン「あなたは私の敵だッ!!」
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ヨコハマの町に、
とある速報が入った。
『今日、
夕方頃からヨコハマ市内で上空から謎の巨大岩が降ってくると言う事件が発生しました。
これにより死者や重体者を含む人的被害が多発しています。
詳しい事は未だ分かっておらず…………』
二人の男が、
険しい表情でテレビ画面を見つめていた。
太宰「乱歩さん、」
乱歩「まいったなァ、最近は僕に分からないことだらけだ…………」
その男達がいる建物の上を、
吸血鬼達が駆け抜けていった。
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作者名:つんつん | 作成日時:2017年10月1日 10時