85話 中原中也、ワカメ=誘拐犯。 ページ41
知らない女が走ってくる。
与謝野「太宰っ!!」
レイン「わっ、与謝野さん、待ってください!」
太宰「与謝野先生にレインちゃん!?」
ァッ!?
レイン!?
───と太宰の知り合いらしいな。
与謝野「太宰、無事かい?」
女は太宰に走りよっていく。
レイン「与謝野さん、やっと止まった……………あれ?今、聞きたくない名前が聞こえたよ、うな……………」
パチリ、と目があった。
相手はお察しの通りレインだ。
レイン「あ…………ちゅ、中也……!?」
中也「その、何だ……久しぶりだな。」
気まずい。
何かケンカっぽく別れて以来だからな……………
太宰「その感じ………私が誘拐する前に、何かあったのかい?」
中也「何にもねぇよ!!その『まさかっ!!』って顔やめろ!!」
レイン「………うわ、今普通に誘拐って言いましたよね?」
ゼカル「聞きました、アウトですね。」
与謝野「完全にアウトだねェ。」
いつもの太宰ペースに巻き込まれる。
苛つく、
わかってるが反論しないと気がすまねェ……!
…………何故か味方が多い。
中也「オイ誘拐犯、状況を説明しろよ。」
太宰「知らないよ、何故か与謝野先生とレインちゃんは行方不明になってて……」
与謝野「妾は無理矢理誘拐されたレインを送り届けようと思ってねェ、そこの男を探し回ってたンだ。」
レイン「あのワカメは嫌いだけど与謝野さんは好きです←」
中也「そうか←」
与謝野「オヤ、嬉しい事言ってくれるじゃないか←」
太宰「相変わらず私の扱い雑だね!?」
ハッ、ザマァ!
そんなこと思ってると、
レインがいつの間にか側にいた。
レイン「あの、中也。迷惑かけてごめんね…………」
言い終わるとサッと俯いたレインの耳は、
真っ赤だった。
中也「迷惑じゃねぇよ、遅くなっちまってごめんな。」
レイン「うん……!!ありがとう!」
中也「でも、俺が助けた訳じゃねえだろ?」
レイン「うんん!それでも良いの!!」
っ…………
あぁ、くそっ、可愛い。
さっきまで赤面してたのはレインの方なのに、
今は俺の顔が熱い。
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与謝野先生の蝶の髪どめ
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作者名:つんつん | 作成日時:2017年10月1日 10時