71話 森鴎外、調査の結果。 ページ27
久々だね、
何がとは言わないが。
森「ふむ、シャムと言う少年について…ね。」
武装探偵社に一時期下働きをしていた。
その少し前までアメリカにいた。
そして、
たった一週間前に“煙のように消えた”
跡形もなく全く素振りを見せずに。
そしてさらに気になるのは、
中原君のところの沢野君がその顔を見たと言うことだ。
このビルに侵入し、
あっという間に黒服を無力化したと言う。
レイン君に調べてほしいと頼まれたときに聞いたのは、“ただの少年”と言うことのみ。
……………ただの少年が黒服とは言えマフィアの構成員を倒すなど到底できまい。
レイン君は正直者だ。
真剣な私の前で嘘をつける人間ではない。
何故マフィアに侵入したのかも気になるが、
レイン君に近づいた動機も気になる。
森「さて、どうしたものか……………」
最適解を導き出すために、
私は思考を巡らせた。
─────────────────────────────太宰治side
ユッキーに頼まれて調べていた赤毛の大男とシャム君とレインちゃんについて、
結論から言うとよく分からなかった。
途中から乱歩さんも加わり、
調査は割りと本格的だったのに、だ。
乱歩「……………っ!分かんないっ!疲れた、お菓子食べたい!」
スッとう○い棒を数本差し出すと、
『気がきくねぇ!』とすぐ上機嫌になる乱歩さん。
乱歩「モグモグ……太宰、常識では有り得ないことが関わってる……モグ。」
太宰「異能力……?」
乱歩「だったら赤毛の男とシャムの正体がわからないのも説明つくけどそいつらとシャムの姉とポートマフィア幹部の関係性は?」
問題はそこなのだ。
時間に焦点をおいて考えると辻褄が合わない。
ユッキーの話を聞いた限り、
中也と赤毛の男は面識があったみたいだ。
レインちゃんと中也は確か…………前世?
太宰「乱歩さん、前世とか生まれ変わりって信じてますか?」
乱歩「……………ん?」
今回のは、
一筋縄ではいかない気がしてきたよ……
もう一度レインちゃんと話せたらいいのだけどね。
──72話
72話 レイン、遺言と喧嘩?→←70話 中原中也、混沌と覚悟。
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作者名:つんつん | 作成日時:2017年10月1日 10時