68話 芥川龍之介、友と上司。 ページ24
またあの人は……………
『ごめん、任務でしくじっちゃって!報告書取りに来てくれない?』
ユキさんらしいと言えばらしいのだが、
何故に僕をパシリに←
気が向かない、
あんな人でも一応上司のため報告書を取りに病院に来た。
廊下を歩いていると、
嗅ぎ慣れない薬品の匂いがしてくる。
バタンッ!!
勢いよく扉が開いた音。
通路を曲がった先からだ。
気になって角を曲がった時、
人にぶつかった。
???「…………あっ、すみませんっ!!」
芥川「レイン?」
涙目のレインだった。
レイン「龍くん!私、どうすればいい?!」
芥川「……何があった?」
事情を聞くと、
中原幹部がいきなり倒れてしまったらしい
すぐに看護師を呼んだが、
中原幹部に異常はなく一時的に気絶しただけとの事。
レインはほっとしているようだ。
…………レインは中原幹部が本当に好きなんだな。
僕にはそんな感情など……………
レイン「ごめん、龍くん。ナースコールのとこすっかり忘れてた……」
芥川「困った時は御互い様だろう?………………それに……友達だからな……………」ボソッ
レイン「うん、そうだね!ありがとう!」
芥川「っ…………」フイッ
何だ、この恥ずかしい言葉は?
すっと口から出てしまったが、
バッチリレインには聞こえていた。
レイン「あれ?龍くん、耳赤いよ?熱?」
芥川「っ……何でもない平気だ!」
レイン「ならいいんだけど……」
レインと別れてユキさんの所に向かった。
確か…………
この辺りの部屋の筈だ。
「でねー!何してたと思う?俺はキスかな!」
「うわーーそのままですね。」
「そのままで悪かったね!!」
あっ、ユキさんだ←
ドアを開けて普通に入ると、
いつものユキさんがいた。
ユキ「あ、龍くん遅かったね!」
速攻で羅生門した。
ユキ「痛い!?ちょっとからかっただけじゃん!羅生門食い込んでる!俺、怪我人だよ!?」
看護師「…………。」
ユキ「ちょっと!?無言で手を会わせるのヤメテ!!」
宙ぶらりんになるユキさん、
無言で手を会わせる看護師、
ユキさんを睨む僕、
仕方がないので下ろしてやった←
芥川「僕をその呼び名で呼んでいいのはレインだけだ。」
ユキ「すみませんでしたっ!」
こんなことがあったが、
僕は無事に首領にユキさんの報告書を届けた。
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作者名:つんつん | 作成日時:2017年10月1日 10時