【文スト】俺が帽子をかぶる理由2 【中原中也】 (ページ23)

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67話　レイン、私の気持ち。ページ23

フランとの戦いの後、
中也は倒れた。

ミオウさんたちも病院にかけつけ、
リザさんは輸血用の血を提供してくれた。

……………あれは、ラルだった。

『おう、レイン。久しぶりだな。』

『今までごめんな？』

でも、
もう会えないと思っていたのに何で？

中也はラルで、
ラルは中也の筈じゃないの？

ラルの優しさが『好き』
中也の優しさも『好き』

ラルの事が『心配』
中也の事も『心配』

ああ、もう……………

レイン｢……………心がぐちゃぐちゃだよ……｣

ラルが好き、大好きだ。
でも中也も好き、大好きだ。

どちらも同じくらい好きになってしまった。

いずれ、
どちらか決めないといけないのだろう。

でも、
その愛しい人は………………

ベットの上で目を閉じたまま。

『生きているのが奇跡のようですよ！どんな無茶をしたらこうなるのでしょう？内臓がボロボロ、全身傷だらけです。もしかしたらもう……覚悟していて下さい………』

よみがえるのはお医者様の言葉。

もしかしたら…………
もしかしたら？

そんなの嫌だ！！

レイン｢考えたくない考えたくない考えたくない考えたくない考えたくない考えたくないっ！！！｣

　

ああ、そうだ！

私の血を飲めばきっと目を覚ますよね？

私は小さなカッターナイフを取り出す───

『まさか、こんなことが…………傷が全て治っています。呼吸も、マスクは念のためはずしませんが安定しています。』

よかった、
やっぱり血がいいんだね！

何回かやっているうちに、
看護師さんに見つかって怒られてしまった。

だってラルは吸血鬼で、
中也も………………

　

“中也”が目を覚ました。

話しているうちに、
やっぱり同じなんだなぁと思った。

中也｢キュラルに会った。｣

えっ？
ラルに会った？中也が？

中也｢レインは、キュラルが好きか？｣

ああ、中也は………………

　
その時、空気が変わった。

と同時に倒れる、
中也は急に意識を失った。

───────────────────────────芥川龍之介side

最近レインに会わないが、
どうしているのだろう？

僕にとってレインは良き友だ。

ユキ『ごめん、任務でしくじっちゃって！病院まで報告書取りに来てくれない？』

そんな時、ユキさんから連絡が入った。

──68話