59話 中原中也、二人目の戦い。 ページ15
俺は、
とキュラルは話す。
キュラル「一人置いてっちまったレインにどんな顔して会えばいいかわからねェ。」
迷いが揺らいだ。
キュラル「中也、手前に俺の力を貸すって案もある。」
中也「…!」
キュラル「それならきっと中也が死ぬことはない…………ハハ、案外名案じゃねェか?これ…」
中也「手前ェ……キュラル。」
俺は何を迷ってたんだ?
レインはいつも何処か遠くを見てた。
あれはきっと、
俺の中にキュラルを探してたんだ。
中也「手前ェが行ってやらないでどうすんだよ!?」
俺が声を荒げると、
キュラルは驚いたみたいだ。
中也「レインはずっとなァ!!キュラルを待ってンだよ!!」
この前の任務の後、
レインは寝言でキュラルの名前を呼んでいた。
寂しそうな声で『ラル……』と。
俺はキュラルに嫉妬していた。
敵わないと思っていた。
けど、こんな…………
レインがかわいそうじゃねェか……………
中也「それに手前ェ言ったよなァ!俺がフランと戦う必要はないってよ…………!」
キュラル「っ…………」
中也「こそこそ覗き見してそんなにレインに会いてぇなら会いに行けよ!」
キュラルの目が変わった。
さあ、行けよ。
行って会ってこい、レインに。
中也「さっさと俺の体使ってレインに会ってこい、キュラル!!!」
キュラル「っ…………ありがとな。おかげで目が覚めた。レインに会ってくる。」
ニカッと笑って言った。
キュラル「中也の体、存分に使わせてもらうぜ?」
中也「おう。」
白い光が渦巻いて、
キュラルはその空間から消えていった。
巨大スクリーンに明かりが指す。
中也「さて、俺はここで手前の戦いを見せてもらうからな…………」
────────────────────────────レインside
砂煙がおさまってきて、
視界が晴れてきた。
中也とフランが撃ち合っている。
完全に視界が晴れた頃、
両者はお互い距離をとって撃ち合いを止めた。
レイン「どうしたんだろ…………?」
ユキ「加勢ができないのがやだなぁ……」
中也(?)「フラン、手前ェこんなもんだったか?」
その声は、
中也じゃないとわかった。
フラン「……オ…マエ、ナガァ…ハラチ…ゥヤァ?」
ユキ「えっ、その状態で話せるの!?」
レイン「ユキさん五月蝿いです。」
ユキ「レインちゃん…………」
それよりも、
あそこにいるのは本当に中也…………?
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作者名:つんつん | 作成日時:2017年10月1日 10時