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「ちょっと貨物室見てくる、」
「…了解」
あと２０分程度で空港が見えてくる、というタイミングで席を立った新一。彼の表情とこれまで快斗から聞いていた話を基に、恐らく仕事関係だろうとアタリをつけた私は静かに頷いた。
それからほんの数分後の事だった。
「ッなに！？」
爆発音のようなものとともに大きく揺れた機体。
私は突然のことに驚き声を荒らげ、揺れに耐えるために必死に座席の肘置きを掴む。
周りからも悲鳴があがり機内は騒然とし始めた。
『ご搭乗の皆様、当機はエンジントラブルにより、これより緊急着陸可能高度まで降下します。今一度、シートベルトに緩みが無いか確認してください。』
マスクを装着し、機内放送に従ってシートベルトの確認をする。不測の事態にこの場にいる全員がパニックだ。
中でも一番心配なのは園子。高校２年生の女の子がこの状況で平然としていられるわけが無いのだ。正直普段から危ないことばかりしている私だって、怖いものは怖い。というか飛行機乗ってて爆発はさすがにアカン！！！！
こんなのもちろん快斗の話では出ていなかったし、まず快斗が人の命を危険に晒すことなんてしない。そりゃまあよく爆弾使ったりはしてるけど、さすがに今回の犯人はあいつじゃないだろう。
というかそもそも今回は色々とややこしい話を聞かされていたんだ。『"ひまわり"を盗んで欲しいと依頼が来た。でも───』と。
つまりこの爆破は快斗では無い。
じゃあ誰だ？
一体誰がこんなことをする？
盗んで欲しい、という依頼。
でもキッドはまだ盗んでいなくて、今はこの飛行機の貨物室の中で厳重に────貨物室？
さっきあいつは貨物室に行った。そんなタイミングでこの騒ぎ。
例えば、貨物室近くの扉が爆発したとして。ひまわりが外に出ていくような状況になっていたとしたら…？
「えぇ〜！？キ、キッド様ぁ〜！？！？」
「なぬぅ！？キッドじゃとぉ！？！？」
うん、全然わからん。
とりあえずキッドが外に現れたということだけは分かった。恐らくあいつはひまわりを持っているんだろう。それだけはさすがに想像出来る。
『当機はこれより、緊急着陸を行います。ご存知の通り、爆発により操縦の自由がききません。これにより着陸が非常に困難なものとなるでしょう。無事、到着出来ることを祈っていてください。』
放送を聞き、今は神に祈ることしか出来ないか…と思いながら私は思考を放棄した。
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柯(プロフ) - ミュウトさん» コメントありがとうございます。こちらも返信遅くなってしまい申し訳ないです。亀更新を極めて恐らく亀より遅い歩みになってしまっていますが、更新は続けていくつもりなのでこれからもお付き合いのほどよろしくお願いいたします😊 (2022年10月30日 22時) (
レス) id: d03fcb85aa (このIDを非表示/違反報告)
柯(プロフ) - たろ。さん» コメントありがとうございます。そして返信が驚く程に遅くなってしまい申し訳ないです。夢主ちゃんは強い子(物理)なのでこれからもっと凄いことをする…かもしれません。どうぞお楽しみに！ (2022年10月30日 22時) (レス) @page38 id: d03fcb85aa (このIDを非表示/違反報告)
ミュウト(プロフ) - また戻ってきてくれて嬉しいです！！主様のペースで全然構わないので、ゆっくり更新お待ちしてます(о´∀`о)✿応援しています！！！ (2022年9月26日 23時) (レス) @page37 id: 416a70e64b (このIDを非表示/違反報告)
たろ。(プロフ) - 最高。夢主かっこいい。ブチギレたときタマ踏みつけるぐらいしてほしい。w (2022年3月9日 20時) (レス) @page31 id: ba071d904f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：柯 | 作成日時：2021年7月26日 16時
