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翌朝。私は自室のベッドの中ですやすやと眠っていた。
夢を見ていることもあって絶妙に浅い眠りの中、ふと自分の手に何かが触れているような感覚を覚える。
その"何か"は徐々に私の手を掴むように動き始め、まるで恋人繋ぎをするかのように指先が絡まった。にぎにぎとされる感覚で意識が覚醒していき、それに比例して私の眉根には皺が寄っていく。
「……なに」
掠れた声でそう呟いて、ゆっくりと目を開いた。視界に映ったのは紛れもなく快斗の顔面で。
なんで私はこんな朝っぱらからこいつの顔を拝んでいるんだろうか。そもそもなんでこいつがここにいるんだろうか。部屋は別だったはずだ。
寝起きのせいで普段よりも格段に回らない頭で考えている私に反して、当の本人は楽しそうにニマニマとしるから無性に腹が立つ。
「おはようございます、お嬢さん？」
「……はよ」
気持ちの悪い笑みからキリッとした笑みに切り替わった快斗は、怪盗キッドよろしくあくまで紳士風に挨拶をしてきた。さすがに挨拶を返さないのは悪いと思い適当に返す。
「オメーはもっと可愛く挨拶できねえのかよ？」
「不法侵入者に可愛く挨拶するわけなくない？というかそもそもキャラじゃない」
「まぁそれもそうか！」
「あっなんかムカつく」
ひたすら笑い続ける快斗を睨みつけてから近くにあったスマホを確認すると、現在時刻が７時だというのがわかった。
私が目覚めたのが６時５０分頃だとして、つまりこいつが侵入してきたのはもう少し前ということになる。準備万端な格好をしているところを見る限り、快斗はわざわざ早起きして来たんだろう。暇人か。暇人なのかお前は。まあいいか。考えるの疲れちゃう。
「そんなことより…いつまでそこにいるつもりだ、よ！」
「ぐえっ！！」
未だ私のベッドの上に寝転がったままの快斗を足蹴にしてベッドから追い出した私は、大きな欠伸をして上体を起こした。
「ん゛〜〜……」と声を出しながら伸びをする。私の蹴りによって大ダメージを負った快斗は目に若干の涙を浮かべているけれど気にしない。「いってえなぁ！！」と吠えている気がするけれど気にしない。
ベッドから出て準備を整えるべく動き始めると、快斗は私の足がクリティカルヒットした腹部をさすりながら窓の近くにあるソファへと腰掛けていた。
「ふ、あ〜ぁ、」
「でっけーあくび…」
「るせ」
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柯(プロフ) - ミュウトさん» コメントありがとうございます。こちらも返信遅くなってしまい申し訳ないです。亀更新を極めて恐らく亀より遅い歩みになってしまっていますが、更新は続けていくつもりなのでこれからもお付き合いのほどよろしくお願いいたします😊 (2022年10月30日 22時) (
レス) id: d03fcb85aa (このIDを非表示/違反報告)
柯(プロフ) - たろ。さん» コメントありがとうございます。そして返信が驚く程に遅くなってしまい申し訳ないです。夢主ちゃんは強い子(物理)なのでこれからもっと凄いことをする…かもしれません。どうぞお楽しみに！ (2022年10月30日 22時) (レス) @page38 id: d03fcb85aa (このIDを非表示/違反報告)
ミュウト(プロフ) - また戻ってきてくれて嬉しいです！！主様のペースで全然構わないので、ゆっくり更新お待ちしてます(о´∀`о)✿応援しています！！！ (2022年9月26日 23時) (レス) @page37 id: 416a70e64b (このIDを非表示/違反報告)
たろ。(プロフ) - 最高。夢主かっこいい。ブチギレたときタマ踏みつけるぐらいしてほしい。w (2022年3月9日 20時) (レス) @page31 id: ba071d904f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：柯 | 作成日時：2021年7月26日 16時
