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したり顔でふんすと鼻息を荒くして腕を組むと、背後のドアが開いて次郎吉さんに電話がかかってきたという旨が伝えられる。
「替わったぞ。何用じゃ…うむ、分かった。鉄狸が敗られることなどありえんが、すぐに確認しよう」
「会議は一時中断じゃ。」
「どうしたんですか？」
「一体何が…」
「まさか、キッド様が…」
「うむ、毛利探偵のところに新たなメッセージが届いたそうじゃ。」
その場にいた全員が驚きの声を上げ、私もそれに合わせて驚いた顔をする。メッセージを出したこともその内容も聞かされていたから、本気の驚きが出てくるわけもなく。演技って大変だ。
「それで、メッセージにはなんと…？！」
「『今夜、【ラ・ベルスーズの左(最初の模写) 】を頂きに参ります。』とだけ。」
「まさか…」
「三幅対の左側のことか、」
「じゃあ最初の模写って…？」
向かいから聞こえてきた小さな話し声に顔は次郎吉さんに向けたまま耳を傾ける。が、正直何の話かは理解不能だった。己の知識不足が顕著に表れてしまったのがなんとも悲しいところ。
「───皆は少しの間待機しとってくれ」
「相談役！メッセージ通りなら、キッドの狙いはここにあるひまわりではありません。【ラ・ベルスーズの左(最初の模写) 】とは、５番目に描かれたとされるひまわりのことです。そして５番目に描かれたと言われているひまわりは、ご存知のように現在この日本にあります。」
「損保ジャパン日本興亜美術館か」
『さんぷくつい』というのがなんなのか分からない私にしてみれば、東さんたちの知識からキッドのメッセージの謎が読み解かれたことがあまりにも凄すぎて。思わず感嘆の声が漏れた。
数時間後。私は東都プラザホテル内を歩いていた。
この男とともに。
「悪ぃな、急に呼んで」
「自覚あんならやめてほしかった」
会議が中断された後、園子に誘われてカフェでお茶をしていた私。彼女の口から出てくるのはチャーリーさんの愚痴ばかりで。これに関しては私も同意見だなと思いながら相槌を打っていた。
彼女とのお茶会もお開きになり、さて帰るかとスマホを確認したところで彼からの連絡に気付く。そして指定された場所で彼の到着を待っていたのがさっきまでの話。
ホテル清掃員の制服を身にまとって廊下を進む私たちは、つい先ほどキッドが盗みだした５枚目のひまわりを清掃道具の入ったカートに隠して目当ての１４１２号室へと急いだ。
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柯(プロフ) - ミュウトさん» コメントありがとうございます。こちらも返信遅くなってしまい申し訳ないです。亀更新を極めて恐らく亀より遅い歩みになってしまっていますが、更新は続けていくつもりなのでこれからもお付き合いのほどよろしくお願いいたします😊 (2022年10月30日 22時) (
レス) id: d03fcb85aa (このIDを非表示/違反報告)
柯(プロフ) - たろ。さん» コメントありがとうございます。そして返信が驚く程に遅くなってしまい申し訳ないです。夢主ちゃんは強い子(物理)なのでこれからもっと凄いことをする…かもしれません。どうぞお楽しみに！ (2022年10月30日 22時) (レス) @page38 id: d03fcb85aa (このIDを非表示/違反報告)
ミュウト(プロフ) - また戻ってきてくれて嬉しいです！！主様のペースで全然構わないので、ゆっくり更新お待ちしてます(о´∀`о)✿応援しています！！！ (2022年9月26日 23時) (レス) @page37 id: 416a70e64b (このIDを非表示/違反報告)
たろ。(プロフ) - 最高。夢主かっこいい。ブチギレたときタマ踏みつけるぐらいしてほしい。w (2022年3月9日 20時) (レス) @page31 id: ba071d904f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：柯 | 作成日時：2021年7月26日 16時
