３９ ページ40
「あれ、見つかっちった？」
「見つかるも何もあなたの行動は私たちに筒抜けですよ！！」
「わたし、たち…？」
突如ドアから入ってきたのは屈強な男たちで。そいつらの手にはナイフなどの武器が握られていて、主犯(仮)はニタニタと笑っている。
「うっわ…7人も連れてるなんて聞いてないんだけど…」
「やれお前たち！！」
ドタドタと音をさせながら私のいる方へ走ってくる男たちと、そいつらから逃げ回る私。鬼ごっこの始まりだ。
「ちょこまかと…！！」
「おーにさーんこっちらー！てーのなーるほーへ！！」
手を叩きながら男たちを煽り散らしていると、ついに堪忍袋の緒が切れたのか男たちはさっきよりも勢いよくこちらに向かってきた。
「あぶねっ」
そんなことを口にしながらひょいひょいと男たちの攻撃を躱していく。でも正直疲れてきた。それに男たちの動きもワンパターンでなんも面白くない。飽きた。というかこれでも私は怪我人なんだけども。まあそんなこと奴等の知ったこっちゃないか。
「もういいや、」
そう言って私は懐から拳銃を取り出した。
「何っ！？」
「ごめんねオニーサンたち。僕もう飽きちゃったや。だからこれで終わりにしよ？」
言うが早いか発砲した私。私専用に作られた特殊なものなので発砲音はしないし、そもそも中身も実弾ではない。
ついでに言い忘れていたので補足すると私の声は今現在少年ボイスになっている。元々小柄だし胸も潰しているしで、髪が長い少年にしか見えないだろうというアレだ。髪が長い時点で怪しいと言ったやつ、怒らないから出てきなさい。
「ちょーっとだけ眠っててね！」
止まることなく発砲する私と、次々に倒れていく男たち。的がでかいとほぼ確で当たるからあんまり楽しくないけどまあいっか。
「ヒィッ…」
「さてオジサン。自分がしたこと分かってる？ダメだよ盗みなんてしちゃあ…もっと真っ当に生きようぜ？」
「ッ…」
「つっても僕もこうして盗み返しに来たわけだし、同じ穴の狢か。」
「えぇい黙れ黙れ黙れ！！貴様に何がわかる！！！」
「さぁね。なんも分からないし分かりたくもないよ。んじゃまあ、おやすみ♡」
拳銃を主犯(仮)に向けて静かにトリガーを引く。するとそいつはその場に倒れ込んた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 147人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「名探偵コナン」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
柯(プロフ) - 青さん» アンハッピーセット、笑 突然の告白ありがとうございます！！ (2021年7月30日 13時) (
レス) id: d03fcb85aa (このIDを非表示/違反報告)
青 - アンハッピーセット一つください！お兄ちゃんに投げつける！！（ヤメロ）好きです（告白）最高かよ。 (2021年7月30日 12時) (レス) id: 157c6e138f (このIDを非表示/違反報告)
柯(プロフ) - 凛堂さん» あばばばありがとうございます！！！そう言ってもらえるとめちゃくちゃ嬉しいです！！ (2021年7月26日 16時) (レス) id: d03fcb85aa (このIDを非表示/違反報告)
凛堂 - めっちゃ面白いですね！！ (2021年7月26日 14時) (レス) id: 1c8e857f37 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：柯 | 作成日時：2021年7月8日 15時
