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「させるかボケェ！！！！！！」
軽快な音と共に開いたドアの先に見えたのは、宝石が置かれていた台座…だけでなく明らかに見つめあっているであろう二人の姿で。
「「えっ？」」
「蘭！！今すぐそいつから離れろ！！！」
私の渾身のクソデカボイスに驚いた蘭はバッと勢いよくキッドから離れ、私は猛ダッシュで蘭の元へと駆け寄った。
「ッ、はぁ、てっめぇ…蘭に何しようとした！！」
「A！？」
息を切らしながら蘭の腕を引いて自分の後ろに隠した私。といっても蘭の方が身長があるから隠すというのは語弊があるけれど。
「い゛っづぅ…」
「ちょっとA！？」
走ったせいかズキズキと痛む腹部を抑えると素早く蘭に支えられる。一応持参していた痛み止めを飲んだけどもさすがにこの短時間じゃ効かないみたいだ。痛みのせいで変な汗が自分の頬を伝ったのが分かる。
「だいじょぶ…そんなことよりお前！！蘭に何しようとした！！」
勢いに任せてキッドを下から睨みつけると、彼は私のことを心配するかのような顔をしていた。しかしすぐに表情を変えて不敵な笑みを浮かべる。
「さて…なんでしょうね？」
「おっまえ！蘭に変なことしたらただじゃおかないからな！！」
「ちょっとA、この人は…」
「ごめん蘭、コイツは新一じゃない」
私が盗聴していたということを知らない蘭は動揺した声を出す。
「実は私その台座に盗聴器仕掛けてたの。このイヤホンで聞いてたんだよ。だから蘭が新一に化けてるキッドに騙されたことも知ってる。ごめんね、聞かれたくなかったと思うけど、こうするしか無かったんだ…」
「でも、子どもの頃の話…」
「それね、私のせいなんだよ。昼間コナンと哀ちゃんと博士と一緒にいる時に話しちゃってさ。新一から聞いたんだけど、って。それを聞かれてたんだと思う、」
少なくとも半分は嘘だけど、今はこう言うしか無い。蘭を信じ込ませられるとするならば仕方ないことだと言い聞かせた私は、蘭の方に振り向きながら話を続けた。
「ごめん、信じ難いよね。せっかく新一に会えたかもしれないのにこんな結果なんて嫌だよね。でも信じて。私が言ってるのは事実だよ。これといって確実な目に見えるような証拠は無いけど…でも信じて欲しい。私の名にかけてもこれは嘘じゃないって言える。こいつは、怪盗キッドは、工藤新一じゃないよ。」
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柯(プロフ) - 青さん» アンハッピーセット、笑 突然の告白ありがとうございます！！ (2021年7月30日 13時) (
レス) id: d03fcb85aa (このIDを非表示/違反報告)
青 - アンハッピーセット一つください！お兄ちゃんに投げつける！！（ヤメロ）好きです（告白）最高かよ。 (2021年7月30日 12時) (レス) id: 157c6e138f (このIDを非表示/違反報告)
柯(プロフ) - 凛堂さん» あばばばありがとうございます！！！そう言ってもらえるとめちゃくちゃ嬉しいです！！ (2021年7月26日 16時) (レス) id: d03fcb85aa (このIDを非表示/違反報告)
凛堂 - めっちゃ面白いですね！！ (2021年7月26日 14時) (レス) id: 1c8e857f37 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：柯 | 作成日時：2021年7月8日 15時
