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突然立ち上がったAに驚いていると、彼女は何かを呟いてスカイデッキの方向を見たまま動かなくなる。
俺も同じように視線を向ければ、スカイデッキからは大量の煙が出ていた。
「なんだあれ…ちょ、おい待てって」
俺の制止も聞かずにスカイデッキの方へ進んでいくAを追いかけ、２人で一緒に覗き込む。
「あれ発煙筒だよね？」
「そーだな…お前ちょっとここで待ってろ」
「はぁ？」
「いいから」
俺はAをその場に留めて小さな名探偵の元へ向かう。もちろんAを連れて行ってもいいのだが、彼女はここにいた方が安全だろう。
「おい、」
「っ、なんだよ…脅かすな、」
「面白いもんが見えるぞ」
「え？わりぃ、またかける、」
電話中の名探偵に声をかけ、再び外に出てスカイデッキを目指す。
スカイデッキが近付くとともに煙のこない場所に座り込んでいるAの姿もはっきり見えてきて、俺の言ったことをしっかり守っているのがなんだか可愛らしく思えた。
「んぁ、おかえり」
「おう、」
俺たちに気付いたのかわざわざ声をかけてくるA。なんだかその目は真剣そのもので、俺がいない間何かを考え込んでいたんだと言うことが分かる。
「発煙筒…！？どういうことだ！」
「この山を超えれば奈良だ。飛行船が煙吐いてるんで、奈良の人たちぶったまげるだろうな。」
「たまげるだけじゃない！パニックだ！」
「パニック？」
「奴らがネット上で細菌のことや爆弾のことを公表したんだよ！今頃、街中の人が避難させられて…」
「あぁ、奈良がそうなったとしたら？泥棒にとっちゃ大ラッキーだけどな。」
「バーロー。人がいなくなっても今はどこでもセキュリティが……セキュリティ…？」
何かに気付いた名探偵。恐らく考えていることは俺と同じだろう。
「まさか…だから奈良に、」
「かも、しれねぇな。」
「…？」
すぐ傍に立つAを見やるが、彼女はまだ俺たちの考えが分かっていないらしい。顎に手を当てて難しい顔をしている。どこかに電話をかけ始めた名探偵を尻目にAに近寄っていくと、彼女はなにか閃いたように顔を上げた。
「そっか、そういうことか、」
「やーっと気付いたか。」
「え、なに、あんたは気付いてたわけ？」
「まぁな。」
「これだから頭の良い奴は…」
「そんじゃま、答え合わせといくか。」
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柯(プロフ) - 青さん» アンハッピーセット、笑 突然の告白ありがとうございます！！ (2021年7月30日 13時) (
レス) id: d03fcb85aa (このIDを非表示/違反報告)
青 - アンハッピーセット一つください！お兄ちゃんに投げつける！！（ヤメロ）好きです（告白）最高かよ。 (2021年7月30日 12時) (レス) id: 157c6e138f (このIDを非表示/違反報告)
柯(プロフ) - 凛堂さん» あばばばありがとうございます！！！そう言ってもらえるとめちゃくちゃ嬉しいです！！ (2021年7月26日 16時) (レス) id: d03fcb85aa (このIDを非表示/違反報告)
凛堂 - めっちゃ面白いですね！！ (2021年7月26日 14時) (レス) id: 1c8e857f37 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：柯 | 作成日時：2021年7月8日 15時
