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「宝石を見ていたんですか？」
「え…？あぁ、まぁ…」
今度こそ戻ろうと踵を返したその時、私の隣で止まったウェイターに声を掛けられる。
どう考えたってこの場にいるやつが宝石を見る以外やることなんてなかろうがい、と思いつつ当たり障りのない回答をすれば何故かくすりと笑われてしまった。
「綺麗ですよね、この宝石。」
「ぇあ…そっすね…」
コミュ障か。コミュ障なのか私は。
自分でも驚くほどに会話が下手くそになってしまい困惑していると、隣からはクスクスという明らかに笑っているのが聞こえてくる。
「あ、はは…」
羞恥心でいたたまれなくなった私は、これまた下手くそな笑いをこぼしてその場を立ち去ろうとした
はずだった。
「…なぁ、本当に協力してくれねーの？」
「ウン？？？？？？？？」
笑い止んだかと思ったウェイターが放ったその一言で私の体は硬直する。
見た目は完全に知らないお兄さんなのに、声は完全に聞き覚えのあるあの声で。
──まさかこんなに早くエンカウントするなんて。
「お、まえ…」
楽しそうにけらけら笑うこいつに嫌気がさす。なんでまたこんなタイミングで顔を合わせなければならないのだろうか。こんな展開は求めちゃいない。なんなら今日１日会いたくなかったすらある。
「にしても驚いたぜ。宝石の下見に来たらまさかオメーがいるんだからな」
「ソウダネ…」
私は大きく項垂れる。下見なら別に今じゃなくたってよかったじゃないか。なんで今なんだ。
それにこいつが現れたのがもう少し早かったら、私が仕掛けをしているのがもろバレだったやつだ。あっぶないあぶない。今バレたら次郎吉さんに合わせる顔がない。
「一体何しに来たんだよ？」
「じゃ、私はこれで」
「俺の話は無視か？？」
このままこいつと一緒にいたら碌なことにならないと察した私は、快斗のことをガン無視してその場を立ち去ろうとする。後ろから私の名前を呼ぶ声が聞こえた気がするけれど気にしないことにした。恐らくこれが今の最適解だ。きっとそう。
「あれ、蘭？」
下りのエレベーターが目的の階につき、ドアが開く。すると目の前にいたのは蘭だった。
私は扉が閉じてしまわないように咄嗟に開くボタンを押す。
「宝石見に行くの？」
「うん。私ももう一度宝石を見たいなと思って。」
…マジ？
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柯(プロフ) - 青さん» アンハッピーセット、笑 突然の告白ありがとうございます！！ (2021年7月30日 13時) (
レス) id: d03fcb85aa (このIDを非表示/違反報告)
青 - アンハッピーセット一つください！お兄ちゃんに投げつける！！（ヤメロ）好きです（告白）最高かよ。 (2021年7月30日 12時) (レス) id: 157c6e138f (このIDを非表示/違反報告)
柯(プロフ) - 凛堂さん» あばばばありがとうございます！！！そう言ってもらえるとめちゃくちゃ嬉しいです！！ (2021年7月26日 16時) (レス) id: d03fcb85aa (このIDを非表示/違反報告)
凛堂 - めっちゃ面白いですね！！ (2021年7月26日 14時) (レス) id: 1c8e857f37 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：柯 | 作成日時：2021年7月8日 15時
