６ ページ7
普段の哀ちゃんからは想像もつかないような可愛い発言に私は口笛を吹いた。
コナンと博士は目を点にしてるけど。
「冗談よ」
「だ、だよな」
「なーんだ冗談か…」
「あなたは信じすぎよ」
「えへへぇ」
「褒めてないわ」
「まぁでも？この名探偵さんは、今でも"ガキ"なんだけど！」
わざとらしく彼の頭をガシガシとすれば、彼は「うるせぇ！」と憤慨した。
「やーいクソガキ〜」
「おっまえ…覚えとけよ！」
覚えとけも何も既に一回貰ってんだよ、と恨めしく思っていたら背後からテンション高めな園子が現れた。もちろん蘭も一緒だ。
「みんなー！次郎吉叔父様がスカイデッキに案内してくれるって〜」
「ビッグジュエルが見られるわよ〜！」
蘭のその一言に少年探偵団は大盛り上がりである。
「おたから！おたから〜！」
「よぉし、お宝が見たいか〜！」
「「おぉ〜！」」
「じゃあ行くぞ〜！」
「コナンくんたちも行くよ！」
「うん！」
「ま、どっかのピーターパンに横取りされて夢の国に連れていかれないように…しっかり手綱握っとくのね」
「なんだそりゃ…」
はしゃぐ子供達を微笑ましく思っていると、博士がさっきの話を口止めされているのが聞こえてきた。
「オメーもだかんな！！」
「善処しまーす」
「ぜってぇだからな！！」
「はいはーい」
全面ガラス張りのエレベーターに乗りスカイデッキへと向かう私たち。浅野さんの説明を聴きながら船内の構造を眺めるけど、正直なんも面白くない。小難しい話は苦手だ。
スカイデッキへ着くと、宝石の前に中森警部が仁王立ちしているのが見えた。
すると警部は次郎吉さんを見つけ、そちらへと駆け寄っていく。
しかしながら次郎吉さんはそんなこと気にも留めていないようで。
ずんずんと"
「紹介しよう。あれが今日彼奴を誘き寄せるビッグジュエル、"
皆で一斉にケースの中を覗き込む。宝石類には微塵も興味はないが、こいつがめちゃくちゃに綺麗だということはド素人の私でも分かった。
「きれー…」
ごく小さく零したつもりだったが傍にいた彼には私の声は届いてしまっていたらしい。隣からのニタニタとした視線が突き刺さる。
「何が言いたいのかな？」
「オメーにもそういう感性があるんだな」
「うっせーぞクソガキ」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 146人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「名探偵コナン」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
柯(プロフ) - 青さん» アンハッピーセット、笑 突然の告白ありがとうございます！！ (2021年7月30日 13時) (
レス) id: d03fcb85aa (このIDを非表示/違反報告)
青 - アンハッピーセット一つください！お兄ちゃんに投げつける！！（ヤメロ）好きです（告白）最高かよ。 (2021年7月30日 12時) (レス) id: 157c6e138f (このIDを非表示/違反報告)
柯(プロフ) - 凛堂さん» あばばばありがとうございます！！！そう言ってもらえるとめちゃくちゃ嬉しいです！！ (2021年7月26日 16時) (レス) id: d03fcb85aa (このIDを非表示/違反報告)
凛堂 - めっちゃ面白いですね！！ (2021年7月26日 14時) (レス) id: 1c8e857f37 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：柯 | 作成日時：2021年7月8日 15時
