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Aの話を聞く限り、どうやらこいつが言う怪盗キッドとは
キッドの中身が代わったことに気付いたことはあったのかと聞いたところ、なんてこと無さそうな顔で「まあなんか雰囲気違うとは思ったよね〜」と言ったA。オメーは野生動物かなんかか。
「とりあえず楽しみにしとくね、怪盗キッドさん？」
「おーよ」
「じゃあ明日も来るから、また明日ってことで！」
「おう、またな。」
「そんじゃおやすみ〜」
結局Aが帰ったのは8時を少しすぎたくらいで、彼女が来た時間から考えると相当話し込んでいたんだというのが分かる。
「また明日、か…」
一人になった病室に小さくこぼす。
あいつは、Aは、あの頃となんも変わっていなかった。確かに見た目は成長したし、髪もだいぶ伸びていた。声も少し大人びていて、大人に近付いた彼女に少しだけ心臓が早鐘を打ったのは俺だけの秘密。
でも、中身は全然変わっちゃいなかった。性格もそうだし、俺への態度だって。何年も会っていないはずなのに彼女はそんなこと微塵も感じさせないくらい楽しそうにしていて、こいつの辞書に"緊張"なんて言葉は無いんだろうな、とまで思った。
まさかこんな突然再会を果たすなんて思っていなかった俺は、正直な話Aに対して怒りの気持ちだってあった。でも、あの頃とまったく変わらないAを見てそんな怒りも消えてしまったのだ。まるで魔法みたいだった。マジシャンである俺が魔法だなんて例えるのもおかしい話だけど。
だから俺は、俺の前から突然姿を消したことがめちゃくちゃ哀しく感じていたあの頃の俺に言ってやりたい。そんなに哀しがらなくても、そいつはそのうち急に現れるぞ、って。
といってもそんなことできやしないんだけど。
ーーーーーー
「ただいまぁかえりぃましたぁ」
「おかえりなさーい！」
ガラガラと戸を開け、ふざけた挨拶をしながら家に入ると出迎えてくれたのはそーちゃんだった。笑顔が眩しい。３００点。
ビルの屋上で空を見上げたせいか思い出したあの時の記憶。我ながらめちゃくちゃ恥ずかしい。あんなドアホに「ファンです〜！」とか言った過去の自分をぶっ飛ばしたい。
とりあえずファーストキス奪われたの許してないからどうにかしなきゃなぁ、なんて思いながら私は風呂へと急いだ。
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柯(プロフ) - 青さん» アンハッピーセット、笑 突然の告白ありがとうございます！！ (2021年7月30日 13時) (
レス) id: d03fcb85aa (このIDを非表示/違反報告)
青 - アンハッピーセット一つください！お兄ちゃんに投げつける！！（ヤメロ）好きです（告白）最高かよ。 (2021年7月30日 12時) (レス) id: 157c6e138f (このIDを非表示/違反報告)
柯(プロフ) - 凛堂さん» あばばばありがとうございます！！！そう言ってもらえるとめちゃくちゃ嬉しいです！！ (2021年7月26日 16時) (レス) id: d03fcb85aa (このIDを非表示/違反報告)
凛堂 - めっちゃ面白いですね！！ (2021年7月26日 14時) (レス) id: 1c8e857f37 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：柯 | 作成日時：2021年7月8日 15時
