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喋りながらウィンクをひとつしたキッドに先程よりも顔に熱が集まっていくのがわかる。
そこで私の思考は完全にショートしていた。耳から煙が出そう。ていうか出ててもおかしくない。私は一気に全身の力が抜けてそのままその場にへたりこんでしまった。
「それでは、また。」
その言葉と共に夜空へと飛んで行ったキッドを見ながら放心していると名探偵と園子の足音が近付いてきた。
「キッド様…素敵…」
園子の恋する乙女のような声も、今の私の耳には入ってこない。あまりにも驚きすぎて全ての音が遠く感じるのだ。
「って、ちょっとどうしたのよA？」
「あっそうだA！！」
「大丈夫？」という蘭の声も届かないくらい私は放心していた。
「A姉ちゃん…？大丈夫…？」
俯いたまま黙り込んでいる私の顔を覗き込んだコナンと視線がぶつかった私は、咄嗟に顔を手で覆う。
「ごっ、ごめん…今は顔見ないで…」
「ねえほんとにどうしたのよ？」
「それがね…」
再び園子に聞かれたものの未だ口を固く閉ざす私を見かねてか、この短時間にあった出来事を説明し始めた蘭。事情を聴いた園子とコナンは２人同時に声を上げた。
「「キッドにキスされたぁ！？！？」」
「やめてえぇ…！」
私と蘭のことを交互に見る二人と、"キス"という単語に反応してまたしても顔を赤くした私。最早カオスである。
なかなか顔の熱が冷めない私はショートしかけの頭をフル回転させて考え込んでいた。
まさかこんなタイミングであんな奴にファーストキスを奪われるなんて。
確かにお礼をするとは言った。それに私にできることならなんでもするとも言った気がする。だけどもこれは想定外だ。
こんなのをお礼にカウントするキッドの気が知れない。何考えてんだアイツ。
徐々に徐々に普段の自分を取り戻していった私の眉間には、それはそれは深い皺が寄っていく。
「だぁぁぁもう！考えんのやめた！！」
「「うわっ！！」」
勢いよく立ち上がったせいで近くにいた３人を驚かせてしまったようで、なんとなく申し訳なく思う。
「ごめんね３人とも…変な心配かけちゃって。でももう大丈夫だから。さ、みんなのとこ戻ろう？」
私の変わり様に驚きが隠せない３人だったけれど、普段のような雰囲気に戻った私に安堵したのかすぐに気にしなくなったようだ。
そのまま私は先頭に立ってエレベーターへと歩みを進めた。
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柯(プロフ) - 青さん» アンハッピーセット、笑 突然の告白ありがとうございます！！ (2021年7月30日 13時) (
レス) id: d03fcb85aa (このIDを非表示/違反報告)
青 - アンハッピーセット一つください！お兄ちゃんに投げつける！！（ヤメロ）好きです（告白）最高かよ。 (2021年7月30日 12時) (レス) id: 157c6e138f (このIDを非表示/違反報告)
柯(プロフ) - 凛堂さん» あばばばありがとうございます！！！そう言ってもらえるとめちゃくちゃ嬉しいです！！ (2021年7月26日 16時) (レス) id: d03fcb85aa (このIDを非表示/違反報告)
凛堂 - めっちゃ面白いですね！！ (2021年7月26日 14時) (レス) id: 1c8e857f37 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：柯 | 作成日時：2021年7月8日 15時
