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私はしばらくそこから動けずにいた。
そんなこと言われたって、どうすれば
良いの？自分から離れたのに、今更
どんな顔して会いに行けばいいって
いうの……？
今考えても仕方ないし、早く帰ろう……
タクシーを拾おうと、細い路地裏から
表通りに出ようとしたら、男女二人が
道を塞いでいた。
こんな所でイチャイチャすんのやめて
よね〜と思いながら、
『すみません。通ります……』と言うと
こちらに顔を向けた二人。
暗闇に目が慣れて、顔が見えた。
派手だけど、可愛らしい顔した
恐らく私より若いであろう女の子と、
今まで私の頭の中を占めていた人。
女の子は男の首に腕を回し、
男は女の子の腰に手を回して
今にもキスをしそうな距離感で
私を振り返っていた。
その男が竜胆さんだと分かるまでに
時間はかからなかった。
しばらく呆然とお互いを見つめていたが
「竜ちゃん〜知り合い〜？」という声で
我に返った。
『っ……ご、ごめんなさいっ！』
と言って一目散に走り出した。
「あっ、待てよっ！！」
と引き留める声が後ろで聞こえて
追いかけてくる気配がする。
何で、追いかけてくるのよっ……！
もう！ヒールなんて履いてなければ
もっと早く走れるのに……！！
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皐月(プロフ) - あわになりたいさん» わぁ、嬉しいコメントありがとうございます！処女作なので、色々と不安でしたが、そう言ってもらえて少し自信がつきました♪︎ (2021年11月17日 7時) (
レス) id: a7e5c5fd14 (このIDを非表示/違反報告)
あわになりたい(プロフ) - もうなんか好きすぎてやばいです 灰谷兄弟も作者さんも素敵(*^^)vこれからも更新楽しみにしてます！ (2021年11月16日 23時) (レス) @page46 id: d4278ac4cc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：皐月 | 作成日時：2021年11月3日 22時
