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目を覚ますと、また見覚えのない部屋。
デジャヴだなと思ったが、焦らないのは
嗅いだことのある匂いに包まれていたから。
恐らく竜胆さんの自宅だろう。
昨夜の業務後、竜胆さんが会社前で
待っていたまでは覚えている。
私、過労で倒れたんだ。
あ〜……また迷惑かけちゃったな。
氷枕におでこには冷えピタ、着心地の良い
パジャマ…………ん？パジャマ！？！？
え、私仕事着だったよね！？！？
また？またやってしまったの？私！！
ていうか、今何時！？外明るいよね！？
少しずつ頭が覚醒してきて、
一人でアワアワしていると……
「目覚めたのか？」これまたデジャヴ。
『りっ、竜胆さん！私！』
「あ〜……順をおって説明するから落ち着け。
それにまだ熱があるから動くな。寝てろ」
昨夜顔を合わせた瞬間に倒れたこと。
凄い熱があり、そのまま漫喫に帰すことが
出来ずに自宅まで連れてきたこと。
汗をかいて寝苦しそうだったから着替え
させてくれたことを聞いた。……色々撃沈。
「あー、それから。とりあえず一週間
会社休み貰ったからな。無理し過ぎだ。休め」
『……私、竜胆さんに迷惑しかかけてないですね』
「そこは、ありがとうでいーんだよ。」と、
頭に置かれた優しい手。
『竜胆さんは、ついこの間会ったばかりの私に
どうしてここまで良くしてくれるんですか？』
「どうしてだろうな〜。気づいたら動いてた。
あの日も、昨日も。……それより、何か食べて
薬飲め。お粥食えるだろ。」
『竜胆さん……ありがとう。』
「おう。いっぱい食って早く元気になれ。」
食べ終わって、せめて片付けだけでも……と
思ったが、薬飲まされてベッドに強制送還
された。
でも身体は正直で、横になったら睡魔が
襲ってきて、再び意識を手放した。
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皐月(プロフ) - あわになりたいさん» わぁ、嬉しいコメントありがとうございます！処女作なので、色々と不安でしたが、そう言ってもらえて少し自信がつきました♪︎ (2021年11月17日 7時) (
レス) id: a7e5c5fd14 (このIDを非表示/違反報告)
あわになりたい(プロフ) - もうなんか好きすぎてやばいです 灰谷兄弟も作者さんも素敵(*^^)vこれからも更新楽しみにしてます！ (2021年11月16日 23時) (レス) @page46 id: d4278ac4cc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：皐月 | 作成日時：2021年11月3日 22時
