ヲタクに恋は難しいなんて言わせない。【ヲタクに恋は難しい】 (ページ2)

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再会の瞬間ページ2

「あれ？なる？？」
見覚えある、ピンクの髪の可愛い女の子。私の大学生の時の友達、桃瀬成海だ。
成海「うっそ‥A！？」
小柳「あら、桃瀬さん知り合い？」
「花ちゃん、新入社員ってなるのことだったの！？」
小柳「知り合いっていうんなら話は早いわね。」
なるはそわそわと辺りを見回している。‥もしかして。

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宏嵩「んで？Aと成海は知り合いだったわけ？」
「なると宏ちゃんも知り合いなんだね。」
成海「Aと宏嵩も‥。」
辺りはすっかり暗くなってしまった。居酒屋のカウンターでビールを飲んでドラ●エをしながら話している私と宏ちゃん。それをＢＬ本を見ながらなるは横目でこっちを見る。
成海「ゲーオタきめぇ…。」ボソッ
A宏嵩「「腐女子黙れ。」」
‥言い終わるのが先か、ボス戦が終わるのが先か。耳に付けていたイヤホンをとって会話に集中する。
「てかｗｗなる宏ちゃんにオタバレされそうになったでしょｗ」
そのせいであんなにそわそわしてたんだろうなーｗ
成海「わらいごとじゃなぁぁぁぁぁぁい！！！！！！！！！！」
店内にいた人全員がこっちを見る。「すいません‥こら、なる。」と苦笑いで頭を下げる。
成海「Aは隠してないけど‥私は人生捧げてオタクを隠しているの！」
「あーはいはい。でも相手が花ちゃんで良かったね。」
成海「それな。」
コミュ力が高いなるは、いつのまにか花ちゃんと仲良くなっていたようで。
宏嵩「小柳さんと仲良くなれたのは俺のおかげですな。」
「それは違う。」
成海「お前のせいで生きた心地しなかったわ！！」
と、ギャーギャー騒いでいるうちに、１０時を過ぎていることに気づき、帰ることにした。
「ぐっばーい。」
成海「じゃあね！」
宏嵩「また明日。」
(帰ってボカロでも聞こう～♪)
翌日、二人が付き合うことを知るなんて、考えてもいなかった。