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☆78.唐突に ページ39


さっきまで和んでいた空気は一通の手紙で一変させた。

小野「内容は?」

神谷「あ、うん。えっとー」


来月に俺の国で祭りがあるだろう?
今年もまた招待してやろう。ただし条件がある。
お前最近新しい側近ができたそうじゃないか。
ということで、祭りにお前の新しい側近だけで来させろ。
ちなみに、お前と神谷も来ていいぞ。


  あのことをバラしていいならな


A「新しい側近って私っ!?」

神谷「Aちゃんだけでって…」

小野「…だめだ。」

A「王子?」

小野「あの国の王子は酷い奴だ。」

A「え、でも王子来月行くつもりじゃなかった?」

神谷「国事態は良いとこなんだよ。でも………」

神谷さんが言葉を詰まらせた。そんなに

小野「あいつが最低なんだっ!!」

A「っ!」

王子がいきなり声を怒鳴った。
珍しい。相当珍しい。王子は滅多に怒鳴ったりすることがない。

神谷「小野くん落ち着いて。気持ちは分かるけど……ここが無くなるよ?」

小野「っ!」

え、それってどういう………





え?


A「なに、これ…?」

後ろを振り向くと…

地面から無数の木が生えており、神谷さんが止めなかったら城の中にまで木を生やすところだった。
あの一瞬でここまでするなんて…

小野「…ごめん。」

神谷「大丈夫、とりあえずこの事は後で話そう。今は混乱してるだろう兵士をなんとかしないと。」

A「そ、そうだね。いきなり中庭に木が沢山生えてびっくりしてるだろうし!」

小野「・・・。」

神谷「・・・その様子だと小野くんは動けないね。無意識に魔力を使ったせいで動けないと思うから、Aちゃんは小野くんといて。」

A「分かった。」

小野「ごめん。」

神谷「はいはい。謝罪は後でね。」

こんな弱気な王子を見ることになるなんて…
東の国の王子ってそんなにヤバい奴なのかな?



小野「もう、傷つけたくないよ。」

A「えっ」

王子が発したその声は、私には今にも泣き出しそうな声に聞こえた。

A「王子。もしよかったらなぜそんなに東の国の王子を嫌うのか教えてくれない?」

王子は少し考えていた。
でも

小野「分かった。話すよ。」

A「ありがとう。」

過去に王子に何があったのか。
知るのは正直怖い。だけど知らないといけない気がした。

♪79.悲しき過去→←☆77.意外!



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作者名:八雲橙 | 作成日時:2018年11月18日 0時

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