◇32.本性 ページ37
〜神谷side〜
こいつは小野くんじゃない。
そう思った瞬間、鎖に繋がっていた首輪で偽小野くんの方に引き寄せられた。
神谷「っ!…痛った。おい、なんのつもりだ!本物の小野くんはどこだ!!」
小野?「何言ってるんですか。俺は本物ですよ?」
神谷「嘘だ!さすがに小野くんはこんなことはしない!!お前は誰だ!!」
小野?「さすが神谷さん。」
そう偽小野くんが言った後、黒い光に包まれた。
神谷「っく!…っ!?お、お前は。」
ぼくの目の前にいたのは。
神谷「雪兎!!」
黒い服を着た雪兎だった。しかも…
神谷「吸血鬼…だったのか。」
雪兎「そうですよ。まぁ、神谷さんにそのうちバレるって分かってましたけど。」
神谷「…雪兎。お前は何を企んでる。」
雪兎「･･･どうせ忘れるんだから教えてあげてもいいですよ。」
忘れる?
雪兎「俺は!!小野からこの城いや、マリュンを奪うんだよ!」
神谷「は?」
マリュンを…奪う?何を言ってるんだ。
神谷「…小野くんからマリュンを奪って何をするつもりだ。」
雪兎「そりゃ、あいつに絶望をあたえるんですよ!!」
神谷「小野くんになんの恨みがあるんだよ!小野くんはとてもお前に優しくしていただろ。」
雪兎「あぁ、優しくされてました。が、あいつは…俺の親を殺したんだ!!」
神谷「何…言ってるんだ。」
小野くんは理由も無しに殺しはしない。何か理由があったのだろう。
雪兎「俺はあいつが憎い!今すぐにでも殺したい!!でも、あなたたちがいたから殺せなかった。」
神谷「Aちゃんとぼくがいたから接触はできたけど、殺しはできなかった。」
雪兎「あぁ、だからあなたたちがいない時に、こっそり影から殺そうとしました。だが、」
神谷「?」
雪兎「何かに弾かれて、殺せなかった。」
神谷「・・・。」
雪兎「だからっ!!」
神谷「っく!!」
雪兎「神谷さん、あなたを人質とさせてもらいます!」
神谷「何?うぐっ!?ゴホッゴホッ!!お、お前何、飲ませた!」
雪兎「あぁ、一定時間神経が麻痺する薬ですよ。ほら、動けないでしょ?」
神谷「くっ、この…やろ!」
これがこいつの本性。100年以上も昔に、最強だと言われていた吸血鬼の末裔らしい。だがそんな最強の吸血鬼様に負けるようなら、Aちゃんや小野くんに怒られるよな。
神谷「…随分とぼくも下に見られたもんだな。」
雪兎「ん?なにか言いました?神谷さ、」
ｼｬｷｰﾝ!!
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八雲橙 - 久しぶりに来てみれば5000thっ！！ありがとうございます！！続編の方もお願いします！ (2019年5月13日 20時) (
レス) id: 8767a3c18d (このIDを非表示/違反報告)
八雲橙 - 3000hitもいってるなんて私感激ですうぅぅ(`;д;`) 見てくださった方々本当にありがとうございます!!後編の方もありますのでそちらの方もよろしくお願いします！ (2019年1月13日 17時) (レス) id: 1570521ce9 (このIDを非表示/違反報告)
八雲橙 - 2000hitありがとうございます!!!今ある分全部投稿しましたら、新しく作りますのでそちらの方も見てもらえたら嬉しいかぎりです!!! (2018年11月16日 16時) (レス) id: cd81a9a58e (このIDを非表示/違反報告)
八雲橙 - 1500hitいきました!!ありがとうございます!!また新しいのを製作中ですので楽しみにしていてください!!! (2018年10月24日 18時) (レス) id: cd81a9a58e (このIDを非表示/違反報告)
八雲橙 - 1000hit!!!!!!ありがとうございます!!!!!!すげぇぇぇこんな小説が1000いくなんて読んでくださる皆様のおかげです!!これからもよろしくお願いします!!!!!! (2018年10月8日 22時) (レス) id: cd81a9a58e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：八雲橙 | 作成日時：2018年9月2日 3時
