〈男主〉〈Ms.ハーデス〉本当の君と俺。 (ページ10)

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獄門さんの正体。ページ10

それから親父の葬式が行われた。
金は源三郎さんと獄門さんが出してくれた。
源三郎さんは必死に俺や父さんに謝っていた。
父さん、天国で母さんとまた一緒になれたらいいね。今度は幸せになれよ。母さん。

身寄りがなくなった俺は施設に預けられることになったんだけど…

ルカ「獄門さん、今までありがとうございました。」
獄門「…ねぇ、ルカ。」
「あなた、このままこの世界に生きるの？」
ルカ「…？」
獄門「あなたを探してる人がいるの。」
「こちらですよ。」

すると出てきたのはワインレッドのドレスに黒いマントを身につけた女の人。なんか怪しいが、美しい女性だ。まぁ、獄門さんには劣るけど、

お察しの通り、俺は獄門さんに恋をした。
俺のこと信じてくれたお高く止まってるけど、優しい獄門さんに。
？？「ふーむ。これは相当なヴィランズの力ね。憎しみから生まれたのかしら？」
獄門「おそらく。」

ヴィランズ？なんだ？それ。
ルカ「あの、話が読めないんですが。」
獄門「あなた、ディズニーは…分かる？その悪役。」
ルカ「あぁ…ヘラクレスまでだったら分かる。」
獄門「!!…そう」
一瞬だけ顔を強ばらせた気がした。
ルカ「ハデス様好きだったよ。」
獄門「あらそう^^」
獄門さんのこんな表情ははじめてかも。
獄門「ハッ…そのヴィランズに相応しいのはあなたなのよ。」
ルカ「は？…あのー？そちらの方は…」
？？「私はマザーゴーテル…塔の上のラプンツェルのヴィランズ…あなたを手下にしに来たの。」
ラプンツェルってたしか…髪が長いお姫様の話…？
獄門「そして私は…」
すると獄門さんは指を鳴らし、そして獄門さんは青い炎に包まれた。
すると、青い炎を思わせる髪、青い唇の美しい女性が出てきた。
ルカ「…あなたは誰だ」
？？「私？私よ。獄門蒼。いや、今はMs.ハーデスよ。ヘラクレスのハデス様がマスターヴィランズの…そう。私はヴィランズ。」
嘘だろ。でもなぜだ。
ルカ「ごく…いや、ハーデスさんは…悪役なのに、なんで俺を助けてくれたんです？」
MH「あぁ、死者のリストに載ってもないのに死んだことになっている人間、つまり育ての親ね。それで私は人間界に来たのよ。そして死者の世界にこのゴーテル様がいてね、ハデス様の計らいで生き返ったの。あなたがヴィランズに相応しかったから。だから私は探偵の仕事をして事件解決させてあなたをヴィランズに招待しようとした訳よ。」