元カノ。 ページ7
獄門「そういや言ってたわね。ホームレスの人にお世話になっちゃうって。」
ルカ「はい。親父が無実だって信じてくれた唯一の人。」
獄門「そう。じゃあ気をつけて帰りなさい。」
そしていつもの帰り道。変な目で見られる。怖い。でも慣れた。あの真相を知れただけで俺は幸せかもしれないと思った。
？？「ルカくん？」
振り返ると…
嘘だろ。
元カノの来栖美希だった。
彼女は警視総監の父を持つお嬢様。俺の親父が犯罪者になった途端、別れを告げた。
美希「…ルカくん、元気だった？」
ルカ「…うん。」
美希「ルカくん、ちょっと来て欲しいの。」
そう言われて付いたのは美希の家。
なんか分からない。プラスかマイナスで言ったらマイナスの感情が浮き上がってきた。
美希「入って。」
そして美希に付いて言って付いた先は
美希のお父さんつまり警視総監の部屋だ。
美希父「久しぶりだね、ルカくん。」
ルカ「…はい。お久しぶりです。」
美希父「…ルカくん、」
しばらく沈黙が続いた。その間に俺のマイナスの感情は浮き上がる。
美希父「すまなかった。」
はい？
ルカ「え？」
美希父「ルカくんのお父様の流星さんは…無実だった。」
「じつは…ルカくんのお母様が…亡くなったはずなのに見つけたんだ。」
ルカ母「…ルカ」
俺が見たのは、育ての親。
美希「偶然見つけて…それで…これが…」
出てきたのは札束が大量に入ったバック。
ルカ「…なんだこれ？」
美希「ルカくん家のお金だよ。」
…え？
ルカ母「私は…あなたのお父様が憎かった。私がお金目当てで結婚したって分かった途端に離婚よ。おかしいでしょ。みんなあんな人はお金と顔しか価値ないわ。」
ルカ「……だろ。」
ルカ母「何？私のルカ？」
ルカ「お前がおかしいだろ!!!!」
俺は今までに無いくらいに怒った。
ルカ母「な、何を言い出すの、」
ルカ「俺の父さんがお金と顔しか価値がないだァ!?ふざけんな!!今まで俺や父さんや母さんを騙して…挙げ句の果てにそれかよ!!ふざけんな!!」
ルカ母「ま、待って、ルカ、ルカはお母様の味方じゃないの？」
ルカ「誰が味方だよ…。ふざけんな!!!!父さんをそんな風に見て…母さんや藤堂のおっちゃん殺して…」
ルカ母「で、でも、譲れないものがあったら奪いたくなるじゃない？分からない？ルカ、」
ルカ「だからって人を殺すのか!?お前は金のために人を殺すのか!!」
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作者名：星苅ルナ | 作成日時：2017年5月19日 7時
