○o。.Ｌ・ＤＫ.。o○ －小瀧望－ (ページ48)

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貴「はあ・・・。朝から体力使った・・・」

ため息をつきながらのろのろと歩いていると、

男「なあ姉ちゃん。高校生だよね？可愛いね～」

チャラチャラした若い男２人が、私に声をかけてきた。

・・・朝からナンパなんて、新しいですね。←

男「俺らさ～、暇してんだよね。一緒に遊ばねえ？」

男「いいトコ知ってんだけどさ～」

貴「・・・いえ、貴方たちみたいな人と遊びたくないんで」

ニヤニヤしながらまとわりついてくる２人を、さっと避けて歩き出す。

男「おい待てよ」

が、１人に腕を掴まれた。

力・・・、強い！

貴「痛いっ！離して！！」

男「黙って聞いてりゃ、さっきから何様なんだよ！」

男「おら、来いよ！！」

貴「や・・・っ！」

強い力で引かれ、転びそうになる。

誰か・・・！！

ガクッと足がよろけた時、

男「いててててっ！」

貴「！？」

思わず前を見ると、男の腕を掴んだ望がいた。

望！！

腕が解放され、急いで望の後ろへ隠れる。

男「なんだよテメーは！」

小「ええ大人が何女子高校生襲ってんすか。チャラチャラしてないで、仕事でもしたらええんちゃう？」

男「っなんだテメー！！」

小「行くぞ」

貴「あっ」

激怒している男をよそに、望は私の手を引いて歩き出した。

追いかけてはこない。

貴「ちょ・・っ」

歩くの速いっ！

貴「っ望！速いよっ」

私の声に、望はピタッと止まった。

貴「・・・ありがとね。助けてくれて」

後ろ姿に声をかける。

すると、彼はくるっとこっちを向き、

小「別にいつでも助けるけどさ」

貴「？」

小「勝手に触られてんじゃねーよ」

貴「・・・っ///」

と言って、『一緒に行くと、女達がめんどうやから。気ぃつけろよ』と、先に行ってしまった。

勝手に触られてんじゃねーよ・・・？

それってどういう・・・。

私は胸をドキドキさせながら、小さくなっていく望の背中を見つめていた。