○o。.Ｌ・ＤＫ.。o○ －小瀧望－ (ページ36)

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貴「ん・・・」

目を開けると、真っ白な天井と蛍光灯が目に映った。

そして、独特の鼻を挿すような匂い。

保健室・・・。

私はベッドに寝てて、脇にはベッドに腕と頭を乗せ、スースーと寝ている小瀧が居た。

寝てる・・・。

壁時計は、１４時をさしていた。

・・・私、いつまで気失ってんの！？

てか、小瀧、今までずっと隣にいてくれたのかな？

貴「こ、小瀧ー」

小さな声をかけるけど、動かない。

・・・こいつ、寝顔可愛いんだ。

私は何を思ったのか、彼の髪を撫でた。

貴「小瀧？小瀧ー。・・・望・・・望」

私は、１人ごとのように何度もつぶやいた。

その時、ガラッとドアが開き保健の先生が来た。

慌てて手を引っ込める。

先「あら、Aさん気が付いた？大丈夫？」

貴「あ、はい。・・・あの、小瀧はずっとここに？」

先「そうなのよ。大丈夫って言ったのに、『心配なので』ってきかなくて」

先生がふふっと笑う。

心配、してくれたの・・・？

彼の顔を見つめる。と、むくっと彼が起きた。

小「・・・あれ？A気が付いたのか。大丈夫か？」

貴「う、うん。ありがと・・・」

小「そっか。よかった」

ふわっと微笑む小瀧。

ドキン・・・ッ。

先「あ、先生職員室行くから、２人も教室に戻りなさいね」

先生はそういうと、出て行った。

貴「・・・小瀧が運んでくれたの？」

目をこする小瀧に聞く。

小「・・・まあな。ってか、ボールを顔面でキャッチするとかお前ｗｗ」

はははっと大爆笑の彼。

そっ、そんなに面白い！？

貴「わっ、笑わないでよ。痛かったんだから！」

小「ごめんｗじゃ、戻ろ」

ベッドを降り、保健室を出る。

貴「あのさ、小瀧」

小「望、って呼ぶんじゃないん？」

・・・え？

貴「・・・起きてたの？」

小「うん」

うそ。恥ずっ！

すると、先を歩いていた小瀧が振り返った。

小「早く来いよ。・・・A」

A・・・。

初めて名前を呼ばれて、きゅんとした。

今まで感じたことないくらい、ドキドキする。

貴「待ってよ！・・・望っ」