○o。.Ｌ・ＤＫ.。o○ －小瀧望－ (ページ35)

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○o。.３５.。o○ ページ35

月曜日。

女「きゃ～！望君よ！！」

女「もう、かっこい～・・・」

女「こっち向いて～！」

小瀧は今日も、女達から黄色い歓声を浴びていた。

みんな・・・。小瀧の本性を知らないから・・・。

ああ、バラしてやりたい。←

貴「萌。４時間目、なんだっけ？」

私は、隣にいる萌に聞いたのに。

小「体育やで。Ｂ組とＣ組の合同」

いつかと同じように、廊下側の窓から小瀧が言った。

貴「～～あんたに聞－てないっ！！！」

もお、なんであいつは・・・。

女「え、Aちゃん望君の事、あんたって呼んだ・・？」

女「う、うん。なんで？」

女「なんでこんな親しい感じなのよ・・・」

女子の視線が痛い・・・。(汗

小瀧はその光景を見ながら、ククッと笑って去って行った。

あいつ～～～～～！！！！

～～～～～～～～～～

体操着に着替えて、グラウンドへ。

今日の授業は、男子はサッカーで女子はソフトボール。

女「小瀧君速～い！！」

女「ちょーかっこい～(ハート」

女「写メ写メ！！」

なんであんなキャーキャーなるんだろ。

ボール蹴ってるだけなのに。←

ちら、と彼を見る。

・・・まあ、かっこ悪くはないけどっ！←

と、遠くで『Aさん、危ないっ！！』と声が聞こえた。

え・・・？

振り向くと、サッカーボールが目の前に合って。

ドコッ！バタンッ！

顔にあたった勢いで、私は倒れた。

そのボールを蹴ったらしき男子が、近づいてくる。

男「大丈夫！？ごめんっ」

貴「だ、大丈夫・・・」

うっすらとした意識の中で、小さな声で答える。

男「保健室・・・っ！」

その男子が私を抱きかかえようとした時。

小「俺が連れてく」

小瀧が、私を軽々と抱きかかえた。

小瀧・・・？

走っているのかな。体が大きく揺れる。

目の前には、ぼやけた小瀧の横顔。

・・・そこで、意識は途切れた。